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2005年6月29日 (水)

時間を大切に

八王子の脚本講座の受講生のには、中学2年生が最年少で、高校生も二人います。
上は、六十すぎてる(女性なので、はっきり聞いてません)人もいます。
さまざまな年代の人がきているので、すごく面白いです。

毎回、その場で、物語の企画をつくってもらって、発表してもらってます。
どんなふうにしているかというと、前回を例にとって紹介しますね。

まず三十秒で、なんでもいいから、思いつきで物語のタイトルを三つ以上つくってもらいます。
それをノートの一番上に書きます。

次に、主人公の設定を、一分半でつくります。
次の一分半で、主人公の弱点を考えます。

さらに、次の一分半で、主人公にふりかかるかもしれないトラブル(事件)を考えます。

ここまでが約五分間。

次に、主人公にとって最大の障害となる人物の設定を考えます。
これも一分半。

さらに、主人公にとっての、最大の協力者を考えます。
これも一分半。

そして、タイトルの中から、一つ選びます。
トラブルの中からも、一つ選びます。

そして、次の五分間で、そのトラブルの状況のなかで、主人公と協力者とがどんな会話をするのかを考えて、シーンを書いてみます。

合計、十八分間の企画作りです。
このあとに書き上げたシーンの会話を、みんなのまえで読んでもらって、感想を聞きます。

感想は、できるだけポジティブな意見だけを言ってもらうようにします。
なにしろ、これは即席でつくりあげたものですし、あくまでも物語のタネなんですから。
そして作家は、このときの観客の人たちのリアクションをもとにしたり、インスパイヤを受けて、さらにこの物語のタネを育てていけばいいのです。(これは自宅にもどってからの作業になります)

参加者たちにとっても、自分で物語のタネをつくりつつ、他人のつくった物語のタネの観客になり、創作の過程を同時に体験できるというのは、とてもいい刺激になります。

二十五人がいっせいに、二十五個の物語りのタネをつくるわけです。
同じものが、一つとしてないのは、ほんとうにすごいことだなぁって思います。
(もちろん同じものができるはずもないんですけどね)
人間の数だけ、物語があるんです。

ひょんなきっかけで始まった八王子の脚本講座も、今週の金曜日で全五回の日程が終了になります。
いままで四回の講座でつくった物語のタネをもとにして、できれば脚本を書き上げてきてほしいと課題を出したんですけど、はたしてどんなものが出来てくるのか、楽しみです。
みんな忙しい毎日のなか、書く時間はとれたでしょうか?

脚本を書くために、大事なことを書き忘れていたことに気づきました。

そう、もっと大事なことは、執筆の時間を確保することです。

時間をつくるのって、実は、すごく大変ですよね。
毎日、いろいろとしなきゃならないことがありますし。

生きていられる時間は限られています。
もし、脚本を書くよりも、充実した時間をもてるのならば、それはそれをやったほうがいいです。
脚本は、その次にしましょう。
多少の締め切りがのびるのは、誰かさんも許してくれるはずです。

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2005年6月28日 (火)

フリー

脚本家というものは、だいたいフリーです。
フリーというのは、自由っていう意味。
すばらすぃ。

じゃなくてって、どこにも所属してないっていう業界用語。
会社とかに入っているわけではなく、個人事業主ってことです。

仕事は、自分で見つけなければなりません。
自分は、こんなことが書ける脚本家ですということをアピールして、仕事をくれるプロデューサーに見つけてもらわないことには、脚本家の仕事は成立しません。

役者さんには、オーディションというものがありますが、脚本家にとって、オーディションのような存在にあたるものは、コンテストと呼ばれるものです。
いまは、いろんなところでコンテストが行われています。
それに応募して、入賞したりすると、即デビューということもあります。
そういうふうにして、プロデューサーとのつながりができて、そこから脚本家生活をはじめる人もいます。

僕の場合は、いつのまにか脚本家になっちゃたパターンです。
物語をつくっていく仕事(作家・脚本家)をしたいと、子供のときから目標にして、そのための生活はつづけてきました。
その流れで、大学入学と同時に、演劇をはじめて、劇団に入ったり、自分で劇団をつくったりしているうちに、いつのまにかテレビの脚本の仕事をするようになっていたという感じです。
在学中にデビューしてしまったので、就職する機会もなく、現在にいたってます。

ちょうどアニメーション業界の方たちが、若い脚本家を求めていたので、最初は劇団の活動費を稼ぐのに都合がいいので、脚本を書きまくっていました。書いた小説の印税とかも、ほとんど芝居の上演費用に消えました。
芝居は、本当に赤字製造装置です。

それでも、ぼくは芝居をやっていて、よかったと思っています。
ぼくの脚本(物語)の書き方は、ぜんぶ芝居のなかから学んだと言っていいでしょう。
役者をやっていた経験も、セリフ作りには、大いに役立っています。

ですから、僕は脚本家志望の人には、演劇にかかわることを勧めるわけです。
劇場には、人との出会いがあります。
必然的に、人との葛藤をのりこえなければならなくなります。
それがぜんぶ、ドラマ作りに、生きてくるんですね。

劇場は人と人とが出会う場所。
この世は、劇場。
みなさん出会いましょう。

フリーということは、誰にも依存しないということではなく、この世の中の人、全員とうまくかかわっていくこと。
人と人との個人的な関係を大事にすること。
それがフリーなのよ。
どこにも所属してないってことじゃなく、どこにも所属できるっていう意味なんです。

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2005年6月24日 (金)

タイトルを考える

ライブ版体感脚本講座も4回目を終えました。
昨日は、明け方から、ブラジル対日本のサッカーの試合を見て、原稿書いて、午前中の打ち合わせにつづいて、午後の本読み、それが終わって、まっすぐ体感脚本講座のレッスンに駆けつけました。
もうこの時点で、カラータイマーが真っ赤に点滅状態。
エネルギー切れ寸前て感じでした。
ところがレッスンをはじめると、しだいにテンションがあがってきて、しだいに元気が戻ってくるではありませんか。
カラータイマーも、点滅状態から、ふつうの緑に戻った感じでした。

いまは、物語作りのための、心と身体を変えていくウォーミングアップをかなりの時間をかけてやってます。
おきる状況を受け入れて、それに反応していくためのエクササイズを、ゲーム形式でやります。
難しいことは一つもやってません。
ゲームをやりながら、そのなかで、反応のスピードが上がったり、相手を受け入れることへの抵抗感を無くしたりすることがスムースにできるようになっていきます。

参加者同士がお互いを認め合って、受け入れられるようになってくると、さらに面白さは増していきます。
これって、『物語作り』を、『人生作り』に置き換えても、同じことなんですね。
すごく役立つんです。

ウォーミングアップが終わると、実際に物語のタネをつくる、トレーニングにうつります。
今回は、まず『タイトル』を考えようとということではじめました。
参加者の人たちに、なんでも思いつくタイトルを考えてもらいます。
三つ以上。
いろんなタイトルが出ました。
そのタイトルだけでも、いろんなイメージがふくらむくらい。

次は、時間を決めて、キャラクター作りから、弱点作り、トラブル作りとすすみます。
ここまでは前回と同じ。
それに、対立する人物の設定作りをプラスしました。

そして、つくったトラブルの中から一つだけ選んで、その状況のなかに、主人公と対立するキャラクターが二人いると想像して、その会話を書いてもらいます。
会話を書く時間は、5分。

この時に、最初に考えたタイトルを一つ、思い浮かべてもらいます。
タイトルが、この状況における主人公たちに、なにがしかのベクトルを与えてくれるはずです。

いくつかの印象的な会話のシーンができあがりました。
最後に、その会話のシーンを、書いた人本人に読んでもらって、その感想を述べあいます。

こうして、ライブ版体感講座では、まいかいいくつもの物語のタネとシーンができあがっていくわけです。
あとは、参加者のみなさんが、ストックしたそれらのタネをもとに、作品にしていってもらえればいいわけです。

こんな感じで、ライブ版体感講座はすすんでいってます。
まだまだ遅くないですよ。
ぜひ参加しにきてくださいね。

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2005年6月22日 (水)

今に集中すること

前回の体感脚本講座には、新しい参加者がきてくれました。
シナリオライター志望の人で、ついに現れたって感じ。
ぼくが、この体感脚本講座をはじめた理由は、本当にプロを目指す人に、すこしでも僕の体験が役立つといいなと思ったのがきっかけだったからです。

彼は、他にも脚本講座とか受けたことがあるという経験者で、じっさいにテレビ用の脚本を書いたこともあるという人。
そういう人が、このワークショップを受けて、どういう感想を抱くのかも知りたかったんです。

終わって、みんな食事に行ったんですけど、彼は面白かったと言ってくれました。
ブログを読んで、その内容的なものはだいたい予想していたらしいけど、実際に身体を動かして、即興的なことをやったりするのは、はじめての経験だったということ。
どういう即興的なことをやっているのかというのは、ここで説明するのは、少し難しいんですけど、陸上競技の選手が、ダッシュやスタートの練習を繰り返すのと同じようなものだと考えてください。
脚本を書くための、心と肉体を結びつける練習です。
時間に限りがあるので、このウォーミングアップは、毎回一時間くらいしかやらないんですが、(ウォーミングアップに一時間!? と思われる人もいるでしょうけどね)本当は、もっとやってもいいと思っていたりします。

ぼくの体感脚本講座は、実はこのウォーミングアップがもっとも大事なんです。
心と身体が、今、この瞬間、瞬間に、いかに反応できるようにしていくか。
そのための練習方法を、いつも考えています。

今、この瞬間。
ここをどう生きるか。
それが一番大事だと、ぼくは思っています。

過去のことにこだわって、くよくよ後悔したりする人は、今を生きていません。
その人は、過去に生きています。
これからのことが不安で、いろんなことを心配している人は、今を生きていません。
その人は、未来に生きています。
過去や未来に生きていると、ときどき現在(いま)を忘れがちになります。
現在(いま)の反応が、鈍くなってしまったりします。
そういうのは、あんまり心にも身体にもよくないなって思うわけです。

今に集中して生きていければ、きっと後悔や不安は消えていくはずです。
この瞬間を夢中に生きることだけに集中すればいいんです。

ぼくの体感脚本講座は、そんな瞬間を、どうとらえて、生きるかということが、テーマなのかもしれません。
いい『物語』は、きっと今を夢中に生きる手助けになると信じています。

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2005年6月21日 (火)

映画館とDVD

 DVDの発売日が早まったせいで、映画館の入場者が減ったという新聞記事を見た。
 映画館でみなくても、DVDで映画を見ればいいという人が増えてているのは、まちがいない。
 かくいう僕も、劇場に行く機会がたしかに減っている。

 映画関係者としては、どうしたら劇場に人を集めることができるかを考えなければならないんだろうと思う。
 『いい映画をつくれば、客は集まる』というふうには簡単にはいかない時代だ。
 どうしたら観客を劇場に呼ぶことができるのか。
 ポケモン映画は、前売り券に付加価値をつけることで、観客動員につなげている。
 こういうことを他の映画でもしかけていかなければならないのかもしれない。
 今回は、映画の動員をふやすアイディアをいくつか考えてみようと思う。

 劇場に行かなければ手に入れることのできないものを用意する。
 たとえば、DVDにおける特典映像的なものを、入場チケットにつける。
 コストが高くなってしまうが、パンフレット代わりに、DVDがついているというのは、かなりお得な感じがするのではないだろうか。

 劇場に、サービスカードのようなものを用意する。
 5回劇場に行けば、1回無料になるようなスタンプカード。
 ふつうの小売店とかでは、こういうサービスをよくやっているが、劇場でもやってもいいと思う。

 メールサービス。
 お客さんに、劇場からの情報がメール配信されるようにする。
 劇場と、個人のお客との関係をもっと蜜にしていく。
 劇場に、ただの映画を上映する場所ということではなく、一つの情報発信基地としての役割ももたせる。

  なかなかいいアイディアって出てこないなぁ。
 僕なんかが考えるようなことは、とっくのむかしに誰かが思いついていて、よかったらとっくにやってるよね。
 今日は、映画館のために、このブログを書こうと思ったけど、なかなか調子が出てきませんでした。
 DVDとうまく、共存していくしかないんだろうなぁ。

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2005年6月19日 (日)

サガントス応援

ひさしぶりにサッカー観戦にいってきました。
J2の湘南ヴェルマーレ対サガン鳥栖戦。
炎天下の平塚競技場で燃えた。DSC00280

やっぱりサッカーは、ライブが面白いですね。それもアウェイ観戦というのは、やみつきになります。
敵地にのりこむというスリルもあるし、観客席の一体感というのが、ホームのときよりも盛り上がるんです。
サポーター同士に、最初から、『自分たちは、わざわざ敵地にやってきて、自分の好きなチームを応援するんだ』という同じ気持ちがあるから、簡単に一つになれるんです。

体感脚本講座を読んでくださっているかたたちならば、もうおわかりでしょう。
この場合、サッカーのチームが主人公なんです。
主人公が、敵地にいるってこと、マイナーチームだということ、トラブルをいろいろ抱えているということ。
そういうことをあらかじめ知っている観客(サポーター)は、最初から主人公(チーム)に共感してくれるんですね。

もうこうなると劇場(スタジアム)は、一体感をもって物語(試合)を見ることのできる最高の場所となります。
ぼくは、負け試合をみて、最後に選手がスタンドに挨拶にきてくれたとき、えもいわれぬ感動に包まれて、涙さえ流してしまいました。
しかも、この物語は、毎週連続する、大河ドラマなんです。
おもしろくないわけないですよね。

J2サガン鳥栖は、昨年は解散の危機さへあったマイナーチームです。
しかし今年、社長が交代し、チームも一新されて、いきなり大健闘。現在J1昇格も狙える位置にいます。
ファンにしてみれば、予想だにしていなかった好調ぶりなんです。
このままJ1昇格争いをつづけてくれたとしたら、まさにミラクル。

物語作りを専門としている、脚本家さへも予想してませんでした。
もし、もしですよ、このままJ1上がったりしたら、どうしますか?
奇跡です。
こんなに面白い物語はないですよ。

奇跡みたいな話って、物語のなかで描くと、リアリティがないとか言われたりするけど、現実の世界でミラクルがおきると、それは最高の物語になります。

実は、みんなミラクル好きなんだよね。
ミラクルが現実となるには、最大のトラブルを乗り越えなければなりません。
まさにそのときが、クライマックスですね。
(この脚本講座の前のほうを読んでみてください。クライマックスについてかいてます)
どんなトラブルが、最後にやってくるのか。
まさに予想だにしないことが、おきることでしょう。(なんなんだろう?)

そのクライマックスが、現実にやってくることを、いまから夢見ています。

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2005年6月16日 (木)

雨に唄えば

『雨に唄えば』
 なんか、気分がダウンしているとき、そういうとき、いくつかの切り抜ける方法がある。
 その一つは、『雨に唄えば』を見ることだ。
 1952年に制作された、MGMのミュージカル。監督兼主演と振り付けは、天才ダンサーのジーン・ケリー。
 共演は、ドナルド・オコーナーとデビー・レイノルズ。
 とりたててドラマがあるわけではなく、ストーリーは、単純なラブコメディなんだけど、おれは、この作品を何回見ても飽きない。
 なんといっても、唄と踊りのシーンが、見事で、見ているだけで、元気になれる。
 こんな映画が、50年も前につくられていて、それをすごくいい状態で、DVDで見ることができるとは、なんといい時代だと思う。
 ある意味、50年前に、ハリウッドのミュージカルは完成しているといっても過言じゃないだろう。
 いまだに、この作品を超える作品があるのかといわれれば、それを探すのが難しい。
 そりゃ、振り付けにしても、音楽にしても、レベルの高いものはいくらでもあるだろうが、この『雨に唄えば』には、ほかのどの映画よりも、幸福感に満ちているのだ。
 フィルムのなかに、幸せがつまっている。
 そんな感じ。
 おれは、この映画の、いくつかのシーンを見ているだけで、自然と身体が動きだし、やる気がわいてくる。
 こんな作品を、おれもつくってみたい。
 重厚なドラマや、人生の機微を表現した芸術もいいけど、なによりおれがみたいのは、幸福感に満ちた作品だ。
 まるで魔法のような映画。そんなものをつくりたい。

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2005年6月15日 (水)

ヒーロー

  貴花田がワイドショーに出て、年寄り株がどうだのとか、兄弟の確執とか、親子愛とか、守るべき物とか、語り続けてマスコミの格好の題材になっている。
  この騒ぎを見ていて、脚本家は、そこに何を見るか。

 貴花田って、現役のころから、相撲界のヒーローだったよなぁ。
 そして、今でもヒーローでありつづけるって、すごいことだ。

 『ヒーロー』って、主人公っていう意味もあるけど、それ以上の存在なんですよね。
 ヒーローには、ギリシア神話の時から、悲劇がつきまといます。
 悲劇を背負いこむことこそ、ヒーローの条件といっても過言じゃないでしょう。

 ヒーローと悲劇(トラブル)は、ついになってるものなんですね。

 そういえば貴花田には、現役のころから、悲劇(トラブル)がつきまとってました。
 兄弟で相撲の世界のトップを目指さなければならないのも、親父が師匠だということも、ふつうに考えれば、大きな障害です。
 世間を騒がした恋愛騒動でも、相撲をとるか、恋人をとるかという、ちょっと時代遅れのトラブルで結局、恋人を失ってしまい、その恋人にも、深い傷を負わせてしまいました。
 でも、そのたびに彼は、それと向かいあい戦ってきたわけです。

 そして大横綱となるわけですけど、横綱となってからも、病気とか、怪我とか、さまざまなトラブルを乗り越えなければならなかったですよね。
 もうこれだけでヒーローの条件は、十分クリアしてました。

 それにあきたらず、父親の死、そして遺産相続問題。
 ふつうだったら、こういうトラブルは、外にはださずに身内のなかだけで解決しようとするもんですが、ヒーローは、そうはいかないんですね。

 がぜん彼のヒーロー気質が首をもたげて、ただの相続問題を、日本全国の話題としてしまったわけです。

 われわれ凡人には、この気質はなかなか理解できません。
 だってヒーローは、悲劇の中にいるときこそ、いきいきと輝くものなのですから。
 神話の世界の人物なんです。

 貴花田って人は、生まれながらにして、真のヒーロー気質をもった人だったんですね。

 神話の中でも、ヒーローたちは、親殺しとか、兄弟殺しとか、さんざんやってきました。
 今、彼は真のヒーローとなるべく、無意識のなかで、親を殺し、兄を殺そうとしているのかもしれません。

 ただ、これらの協奏曲を見ていて思うのは、ヒーローは物語の世界の中だからこそ、すばらしいということ。
 現実の世界では、ヒーローなんかにはなりたくないもんです。
 脚本家でよかった。

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2005年6月14日 (火)

銀座の夜

昨夜は、僕にしては珍しく銀座ナイトだった。
日本料理屋さんで、ごちそうになったあと、会員制のクラブになだれこむ。
ふだんは居酒屋で、劇団員たちやダンサーさんと、ワイワイ騒ぐのが大好きなぼくが、現役女子大生のホステスさんと合コン気分でおしゃべりしてしまった。
ちょっと勝手がちがったので、実は少し調子が狂った。

脚本づくりになにか役にたつことがあるかといえば、銀座はやっぱりすごいってことが、わかったってことかなぁ。
新宿や六本木とは、道を歩いている人の雰囲気が、やっぱりちがう。
ホステスさんたちの、服装も微妙にちがう気がする。
なんかちがうんだよね。
なんなんだろう。
大人の街なんだな。
銀座は。

会話のスケッチをするには、絶好の場所だと思った。
ホステスさんと、会社の社長さんの会話。
ビジネスマンたちの、ひそひそ話。
夜の男たちの、立ち居振る舞い。
ここでしか聞こえてこない会話がある。

脚本家にとっては、あらゆる場所が取材の場であり、勉強の場になります。
こんな面白い仕事って他にないよ。

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2005年6月13日 (月)

会話のスケッチ実践

八王子の脚本教室の生徒さんたちが、会話のスケッチを実行してきて、披露してくれました。
前回の課題を、みなさんやってきてくれたんですね。
すごく面白かったです。

電車のなかの、年配の主婦の人たちの会話。
喫茶店の会話。
エレベーター内での会話。
そのほかにも、いきいきとした会話が収集されていました。

体感脚本講座では、この会話のスケッチを、収集してきた本人が、参加者たちの前に出て読んでもらいます。
そのときに注意するのは、会話だけを、一人芝居のように読むということ。
リズムと、間に注意して、できるだけその会話がなされていたときを再現するようにすること。
そうすることによって、会話を聞いているだけで、どんな人物なのかとか、どんな年齢なのかとか、状況も感じ取ることができるからです。

会話というものは、リズムや間やスピードを変えただけで、まったくちがった内容に聞こえたりします。
ですから、このことはすごく大事なんです。
一人で練習するときは、テープレコーダーとかに録音して、自分でも聞いてみるのもいいと思います。

そして、自分の書いたものを、人前で読むというのは、もう一つ、いい効果をもたらしてくれます。
自分の書いたセリフのどこに、聞いている人が反応するのかを、じかに感じることができるということです。
聞いている人は、思わぬところで笑ったりします。
共感が生まれるのです。
これを体験するというのが、作品づくりにの大きなモチベーションになってくれたりするんですね。

もちろん人前で、声にだして、自分の書いたものを読むというのには、かなりの勇気が必要です。
ましてや、いつも人前にでるのが苦手な人だったりすると、とくにね。
でも、勇気をもってこれをしたあとには、心地よいものがきっと流れます。

体感脚本講座では、ウォーミングアップをたくさんやっています。
勇気をだしてもらうためには、心と身体のウォーミングアップも大事なんです。

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2005年6月10日 (金)

体調と脚本

体感脚本講座は、順調に船出しました

昨日は、第2回目の体感脚本講座ライブでした。
参加者もあらたなメンバーが二人くわわり、新鮮な気持ちで物語作りを楽しみました。
みんなそれぞれの仕事をこなして、集まっているので、肉体的には全員ヘロヘロだったんですけど、いろんなゲームなどをしながら進めていくと、ついつい疲れも忘れて、笑い声があがったり、夢中になって叫んだりと、そんな脚本講座です。
今回は、キャラクターの設定と、状況設定によって、立ち上がってくるシーンというテーマでやりました。
きょうは、これから高校に演技レッスンに行かなければならず時間がないので、報告のみです。
そのあと、八王子での脚本講座。
脚本の仕事も、たまってきているので、そろそろスケジュールきついです。
でも、やるしかない。
自分で引き受けちゃったものは、しょうがないですもんね。
季節の変わり目は、体調を崩す人も出てきます。
みなさんも、体調には気をつけてくださいね。
いい脚本も、いい体調じゃないと書けませんよ。

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2005年6月 9日 (木)

追悼・菊地忠昭(団龍彦)

  作家の菊地忠昭(団龍彦)さんが亡くなった。
 お通夜にうかがわせてもらってきた。
 享年56歳。
 はやすぎますよ、菊地さん。

 菊地さんは、ダイナミックプロに所属して、企画を担当しながら、自分でも脚本や小説を書くといった多才なかただった。(過去形で書かなければならないのが、つらいです)
 漫画家、永井豪さんの右腕として、数々のヒットテレビアニメの企画立案にもかかわってきた。
 永井豪さんの最大な理解者であり、ブレインの一人だった。

 僕は、永井豪アニメの脚本を書いたことで、ダイナミックプロと知り合い、当時の社長の泰宇さん(豪さんのお兄さん)に呼ばれて、菊地さんと、僕をまじえた、三人で小説を書くということになった。
 作品は、『ゴッドマジンガー』(角川スニーカー文庫)。
 ぼくの作家生活のなかで、一つの作品を、3人の作家が続き物として書いていくという形式の共同作業をやったのははじめてだった。そして、いままで、他の作品でもこんなことはしたことがない。
 三人の作家の、それぞれの個性を尊重しながら、物語をつくっていくのは、とても楽しい作業だった。
 もう、それも二十一年前のことになる。
 菊地さんは、そのときに団龍彦というペンネームをつくり、それ以来、団龍彦として、40冊以上の小説を書いた。

 最初の出会いが、共同作業だったからか、菊地さんは僕に対して、とても仲良くしてくれた。
 兄貴分として、食事もおごってくれた。
 さまざまな小説やSF、ゲームについての造形がふかい菊地さんは、後輩の僕に、さりげないアドバイスをしてくれているようだった。
 最近は、年賀状のやりとりくらいになっていたが、菊地さんが元気に小説を書いているものとばかり思っていたのに、突然の訃報だった。

 菊地(団)さんが、これから書こうとしていた物語はなんだったんだろう。
 書かれなかった物語たちは、どこに行くんだろう。
 きっと、この世界には、書かれなかった物語たちが、行き場をなくして、たくさんさよまっているに違いない。
 僕たち、物語をつくる者は、これらの物語を見つけ出して、行き場を見つけてやるのが仕事だ。
 菊地さん、僕は、もう少しこの仕事をつづけます。
 ゆっくり休んでください。
 さようなら。

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2005年6月 8日 (水)

WE WILL ROCK YOU

 DSC00273 『WE WILL ROCK YOU』を見てきましたァ。
 新宿歌舞伎町コマスタジアムが、あの伝説のウェンブリースタシアムにかわりましたよ。
 すごく楽しかった。
 大満足です。

 クィーンが大好きで、楽曲もほとんど歌える僕にとっては、ズボッとはまるミュージカル。
 クィーンのライブを、みんなで楽しめれば、もうそれで最高。
 そういうミュージカルに、ちゃんとなってました。

 やられたっ感じです。
 はじまってから、終わりまで、もうノリノリで手拍子しながら歌ってました。
 音楽の力に脱帽。
 ビバ、クィーン!
 フレディ、ありがとう。
 ブライアン、まいりました。

 コマ劇場に来ているのは、オーストラリア版のキャストスタッフなので、ギャグとかもオーストラリアにちなんだものがちりばめられていて、なんとなくおおらかな感じだなって思ったのは、僕だけでしょうか。
 昨日のキャストは、プロの舞台は初めてという主役二人のコンビで、フレッシュな印象でした。
 新人でも、どうどうと主役をこなしているのが、うらやましいというか、すごいというか。
 とくに、メインをやった男優さんは、将来が期待。
 数年後には、ブロードウェイかハリウッドにいるかも。

 また見に行きたいと思った輸入ミュージカルは、もしかしたらはじめてかもしれません。
 はっきりいってストーリーもダンスも、今回は、僕の中では気にならず、ひたすらクィーンの曲と、ロックンロールへの愛がちりばめられたセリフを楽しんでました。

 このミュージカル、70年代に青春を送った人たちにとっては、最高のプレゼントかもしれません。
 そういえばちかごろ、アバの音楽をつかった『マンマミーア』とか、この作品とか、かつての名曲をフューチャリングしてミュージカルにする作品がふえましたね。
 その理由の一つに、ミュージカルのチケットが高額なので、それを払える観客層は、ある程度年齢が高いというのもあるのかも。

 DSC00272 あらゆる世代が楽しめるを目指すのは、エンターテイメントを作るものとしては当然のことだけど、最初から、それを目的とすると、焦点がぼけてしまうことがあります。
 まずは、自分が見たいものを作ること。
 脚本家ならば、自分が見たいものを、書くこと。
 それが一番大事なんです。
 自分が見たいものならば、他人も見たいと思うはずだという、信念をもって創作に向かいましょう。

 他の世代の人も、仮に理解はできなくても、作家が面白がっていることは、必ず感じてくれるはずですから。

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2005年6月 7日 (火)

寛斎さん

話したこともないけど、すごい人だなと思っている人がいる。
山本寛斎さん。
僕は、寛斎さんのデザインした服を着ているわけでも、彼のプロデュースするイベントを見たこともない。
個人的には、なんにもしらない。
ときどきテレビに出るので、顔を知っているだけだ。
でも、なんだか尊敬しているのだ。

それはなぜかというと、一方的によく会っているからだ。
それも午前六時という、きわめて特殊な時間に。

僕と寛斎さんが、夜明けの六時にほとんど毎日、密会していることは日本中の誰も知らない。(でもここに書いちゃたから、知られることになってしまうなぁ)
なんて書いたら、怒られますね。

ぼくは、この二十数年、都内にあるとある公園を、ほぼ毎朝散歩しています。
その公園で、ほとんど毎朝目撃する人が、この『世界の山本寛斎』なわけです。
朝の六時に、犬つれて、自転車で猛然と疾走している謎の男。
ときどきは、大声で何か叫んでいたりする。
そのテンションたるや、朝からすごい。
はなれていても、すぐに感じられるオーラを発しているのです。

はじめは『すごいおっさんがいるなァ』と思っていたのですが、この二十数年見続けてきて、その姿勢はまったく変わらず、体型もかわらず、あいかわらずエネルギーを発してるわけです。
それに刺激をうけて、おれも元気になるぞーと、密かに思ったりするわけですが、まだまだかないそうもありません。

こりゃもう、尊敬するしかないでしょう。

この公園では、いろんな人を目撃します。
元首相が、ゴルフクラブをかついで、ものすごい速さで歩いていたり、有名マラソンランナーがトイレでおしっこしていたりしました。
日本代表のジーコに遭遇したこともあります。
ジーコは、すれちがいざま、ぼくにむかって、何か叫びました。
ぼくは、神の声を記憶にとどめようとしたんですが、なにぶんポルトガル語がわからずじまいです。

寛斎さんとは、言葉をかわしたこともないのですが、その存在で多くのことを教えてもらっている気がします。
師匠と呼んでいいですか?

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2005年6月 6日 (月)

横浜夢座

  芝居を見てきました。IMGP2161
 横浜夢座『沢村春花一座奮闘記』(ランドマークホール)

 面白かったです。感動して、涙がでました。
 これは、まだ見てない人には、ぜひ見てもらいたいなぁ。
 ランドマークホールでは、水曜日まで。あと6月19日に、丸ビルホールでも公演があります。

 この横浜夢座というのは、女優の五大路子さんが中心となって、横浜の市民の方たちが立ち上げた演劇集団。
 毎年、新作の芝居を上演しつづけています。
 プロの女優と市民がつくりあげる演劇というのは、他の市民による劇団とは、一味ちがう集団。
 商業演劇とも、小劇場とも違う。
 横浜でなければ生まれなかった芝居を上演しているというのが特徴。

 どうして横浜まで、この芝居を見に行ってきたかというと、出演者の一人に、ポケモンのサトシ役をやってくれている、松本梨香が出演していたからです。
 彼女とは、『絶対無敵ライジンオー』で彼女が、仁という主役の声をやってくれた時から、もう十数年来のつきあいになります。IMGP2180

 この芝居のストーリーは、太平洋戦争末期、横浜大空襲の前日、大衆演劇の一座の小屋に、新劇の役者たちが転がりこむところからはじまります。
 新劇の役者たちは、反政府思想の持ち主『アカ』と疑われて、公安にマークされています。この大衆演劇一座の女座長が、義侠心から彼らをかくまい、一緒に芝居をつくりはじめる。そして、さまざま葛藤ののちに、一緒に芝居をすることになるのだが、その夜、大空襲がおきてしまう。その惨劇のなかで、彼らは、何をしたか。何を夢見たか。
 というのがだいたいのあらすじです。

 全編に、芝居に対する愛情があふれていて、同じ芝居を愛するものとして、すごく共感するところがありました。

 東京大空襲で、約9万人、そして横浜大空襲でも8千人以上の人が亡くなったという、悲惨な歴史をあらためて知り、戦争に対する認識の浅さを恥じました。
 もちろん原爆の被害の大きさは誰しもが知っていることですが、それ以外の空襲でも、多くの市民の方たちが亡くなっているんですね。

 市民をまきこむ戦争。これの生み出す悲劇は、いまもつづいています。
 悲劇は、物語のなかだけで十分です。
 現実の世界での悲劇を少なくするためにも、もっと物語の悲劇はあっていいのだと思いました。

 物語のなかで、悲劇を体験することで、現実の悲劇を回避できたり、それがもし起きたときの対応力をつけることができるのだと思います。
 脚本家は、もっと悲劇の効用を考えなければならないのです。

 戦争物の芝居を見るのは、実はあまり好きではないのですが、ドラマとして考える場合、戦争って、最大級のトラブルなんですよね。
 物語作りに、トラブルは、必要なもの。
 ぼくたち脚本家は、戦争までも、ドラマのネタに使っちゃうんです。

 でも戦争は、あくまでもドラマのなかだから許されること。
 現実の戦争は、もうたくさんです。

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2005年6月 5日 (日)

消えたメモ帳

  ヒーッ、八王子の帰りに、メモ帳が消えてしまいました。
 ショックです。
 どっかに落としたんですね。
 あー、なんか大事なことを書いていたような気がする。
 忘れちゃいけないこと書いていた気がする。
 ショボンです。

 『ネタ帳のススメ』ってタイトルで、ブログ書いたような気がしますが、脚本家にとってはネタ帳は命とも言って過言ではありません。
 まさに、そこにメシの種があるわけですから。IMGP2160

 バインダーノートのネタ帳は、けっこうかさばるので、ふだんはコンビニで100円くらいで売ってる小さなメモ帳をポッケに入れておいて、それにチョコチョコ思いついたものを書いてます。
 まとまったときに書き写したりしようと思っていたのですが、その前に、メモ帳が消えてしまったわけです。

 パソコンのデータなどは、わりと簡単にバックアップがとれるけど、メモ帳に直筆で書いたやつは、そう簡単に写すのってできないですよね。めんどうだし。
 なんとかいい方法がないものか。
 まぁ、落とさなきゃいいってことなんですけど。

 思い出せないようなことは、しょせん大事なことじゃなかったんだ。
 そう自分に言い聞かせてなぐさせました。
 でも、僕ッて大事なことでも、すぐにポカッと忘れてしまう、かなりヤバイ脳味噌なんだった。
 ほんとに忘れっぽいんです。
 いずれ確実にボケるんでしょう。
 大事なこと、あったかもしれないなぁ。

 忘れることも、人間にとっては大きな能力の一つ。
 そう誰かが言っていました。

 たしかにそう。
 忘れることも、能力なんだ。
 そう思えば、メモ帳落とすのも、一つの能力?

 無理やりこじつければ、落とし物も、一つの能力なんでしょう。
 メモ帳を落とすことで、今回のコメント書けたんですから。
 おお、そう思えば、すごい能力だ。

 自ら事件(トラブル)を引き起こして、ドラマを作り出すわけですからね。
 脚本家としては、かなりいい能力といえるでしょう。

 そういえば、脚本講座の生徒さんたちに、思いつくトラブルを書いてもらったとき、『財布を落とす』というのが、けっこうありました。
 もしかしたら、みんな『落とす』という能力を備えてるのかもしれませんね。

 脚本家の訓練として、ドラマのネタが思いつかないときは、とりあえず『何か落としてみる』のもいいかもしれません。
 そこから何が起きるのか?
 落とすエネルギーが、何に変わっていくのか、それを観察してみましょう。
 いいアイディアが思いつくかも。

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2005年6月 4日 (土)

八王子開講

体感脚本講座を、八王子でもやってきました。
s_001 八王子市は、新宿から電車で約50分の大都会。
実は初めての町だったので、興味津々で、少し余裕をもって向かいました。
駅前の商店街の道が広くて、歩きやすく、いい雰囲気。
大好きになりました。

この脚本講座は、八王子市の財団が主宰。
市民の方が応募してきたもの。
年齢も職業も性別もさまざまで、バラエティにとんだみなさんが集まりました。
30人も。ワオッ!
脚本を見たこともない人から、舞台の脚本を書いたことがある人、映像のシナリオを書いている人まで、個人レベルもすごく幅広い。
どの人にも、楽しく、参考になる講座にするべく、自然と僕のテンションもあがります。s_005

いったい、ここからどんな物語が生まれるのか。
それを思うと、もうワクワクしてきます。
生まれてくる物語に立ち会いたい。
これは、僕の最大の楽しみです。

子供の時から、図書館の本を毎日読むのが、日課でした。
いまは、僕をとりまくこの世界が図書館。
世界という図書館では、新しい物語が、つぎつぎと生まれてきます。
それを読むだけじゃなく、誕生に立ち会えるんですから。

講座の一回目のメニューは、体感脚本講座ライブ版で、リハーサル済。
それどころか、改良を加えていくので、さらにバージョンアップしています。

はじめて出会う人たちが30人もいるというのに、あっというまに、わきあいあい。
くつろいで、物語作りをたのしめる、とてもいい雰囲気のいい場所をつくりだすことができました。(ちょっと自画自賛です)
たぶん、みなさん物語作りの楽しさを体感して帰ってもらえたのではと思います。
このなかから、すごく面白い作品や、作家が誕生したらと思うと、うれしくなってきます。
さぁ、どうなるか。
未来が見たい。
結末がしりたい。
ドラマは、もうはじまってるんですね。
ウヒヒヒ。

昨日は、朝から晩まで、また22時間。(2時間のびてる)
ジャッキー・バウワーな一日でした。

6時起きで、原稿書いて。10時から3時まで学校で演劇の指導。4時から5時まで、ゲルマニウム温浴でのぼせて、6時から10時まで体感脚本講座。それからサッカーの日本代表のテレビ応援。終了は4時近く。
移動の距離も、八王子までだから往復二時間あり、『24』のジャックの移動が、以上に早いのをいまさらながらにうらやみました。
2時間も移動してたんじゃ、事件終わっちゃうよなぁ。どうよ『24』。

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2005年6月 3日 (金)

ついにスタート

 昨夜、ついに体感脚本講座ライブ、はじまりました。
 一回目は、参加予定していた4名が欠席だったので、半分の4名でスタートです。
 しかし、ある意味、理想的な人数。
 一人一人とコミュニケーションをとりながら、みっちりやれました。
 その内容を、紹介します。

 まずは、心と体のウォーミングアップ。
 お互いのコミューケーションを取りながら、名前をおぼえます。
 いくつかのトラスト系のゲームをやって、一つになりました。

 簡単に即興で物語をつくる楽しみをわかってもらえるゲームをやって、リラックスしながら、このレッスンをやれる状態にしていきます。

 一時間、ウォーミングアップが終わったら、次は、物語の作り方講座。
 このブログでも書いた主人公のつくりかたにつづいて、トラブルをつくることを、全員でやる。
 じっさいに、みるみるストーリーが立ち上がるのを体感してもらいます。

 そのあとは、いよいよ実作。
 30秒で、主人公の名前を決めます。
 次の1分で、主人公の状態。
 次の2分で、主人公の弱点を決めます。
 次の2分で、主人公にふりかかるトラブルをつくります。

 トータル、5分30秒。
 各自、一本ずつのストーリーのタネができあがります。

 そしてそれを、全員の前で発表します。
 ウォーミングアップがちゃんとできているので、発表するときに緊張することはありません。
 なんでもこの場所で言っていいんだということができているからです。

 つぎに発表したストーリーのタネにかんして、参加者が感想をのべます。
 どこに自分の心が動いたか。
 このときに注意しなければならないのは、他人のストーリーのアイディアにかんして、批評はしないということ。
 批評やネガティブな感想は、作り手のエネルギーにマイナスの影響をおよぼしてしまう可能性があるからです。
 あくまでもアイディアを聞いて、心が反応したところだけをいいます。
 これは、作り手(作家)が聞く、観客(読者)の最初のリアクションになります。

 リアクションを受けることで、作家の心もまた動きだします。
 自分の思いもしなかった方向に、動きだすこともあるし、自分でも気づいていなかった、物語の方向性を見いだすこともあります。
 他人との共同作業(物語の共有)が、ここにはじまるわけです。

 脚本は、多くの人たちが物語を共有するための設計図です。
 その設計図も、共同作業(協力)でつくられるんです。

 この作業は、作家にとって新たな体験になるということを、僕は発見しました。
 なにを発見したかは、またいずれ発表したいと思います。

 みのり多い、第一回は、笑顔のうちに終わりました。
 そのあとみんなで韓国料理を食べました。
 マッコリ、サムゲタン、トッポギ、などなど、うまかったよ。

 食べられなかったみなさん、残念!

 昨日は、一日で、テレビの原稿書いて、マイムのレッスンして、脚本会議して、マッサージ受けて、体感脚本講座するという、めまぐるしい一日でした。
 AM5時から、翌日のAM1時まで。
 20時間。
 まるでジャック・バウワーのような、ジャキー・ソノダでした。

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2005年6月 2日 (木)

開講2

いよいよ、今日から体感脚本講座開講なんですけど、いままで参加をためらっている人も、直接会場にきてくれてもいいですよ。
会場は、参宮橋のオリンピックセンター。時間は7時から。
ELITEの名前で、部屋がとってあるはずです。
また、今回これなくても、次回からとか、スポット的に参加する人も受け入れる準備はあります。
ウェルカムよ。
会いにきてくださいな。

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開講

  きょうは、かなり忙しい。
 いまも打ち合わせに間に合うように、原稿を必死で書いてる真っ最中。
 どうやったら面白くなるのか、そればっかり考えてます。
 脚本家って、そういう仕事です。

 原稿あげて、マイムのレッスンにいって、そのあと脚本打ち合わせ。
 他の脚本家の人たちとの顔合わせもかねています。
 テレビシリーズの場合、スケジュールの関係で、一人で脚本をかかずに、何人かの脚本家に各話を発注します。
 これからそれをしなくちゃいけないんです。

 そのあとが、ついに体感脚本講座の開講。
 記念すべき、一回目。

 そういう事情なので、ブログは短めです。
 内容的にも、あんまり参考になるところなさそうですね。
 脚本家は、他の脚本家の台本を直さなければならないこともあるってことがわかったくらいか。

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2005年6月 1日 (水)

勇気を持ってジャンプ

 体感脚本講座ライブ版、開講まで、あと一日です。
 明日は、勇敢な七人の仲間が、渋谷に集結します。
 定員二十名とか、最初に書いておいたけど、いまのところ七名の参加です。
 ある意味理想的な人数かもしれません。
 あの有名な黒沢映画も、七人のサムライでしたしね。

 十数年前にも、一度『ローリング・ドラマ・ツアー』と称して、脚本家志望者をあつめて、毎週一回脚本の指導をしたことがあります。
 そのとき集まったメンバーも、やはり七人くらいでした。
 そのうち四人はプロの脚本家になり、一人は小説家、あとの二人はジャーナリストとして雑誌などで活躍してます。
 いまでは、みんな僕よりも活躍してます。

 そのときは、僕も若かったので、相当厳しい感じでやってました。
 脚本家になりたいんだったら、まずは劇団の手伝いからやんなきゃだめ。
 なんてかんじで、劇団に参加してもらって、役者やらせたり、制作やらせたり、雑用いいつけたり。
 でも、それの本当の目的は、劇団のなかで人間とぶつかりあいながら、ドラマのことを体験的に学んでいくのが、もっとも劇作について覚えるには効果的だと僕が思っていたからです。

 そのこころみは成功だったと思っています。

 今回は、劇団をやるという状況ではないので、まったく違うこころみになります。
 ぼくも、この十数年で変わったと思うし、少しは進化しています。

 いろいろと試したいこともあるので、彼らを実験台にして、やってもらうおうと思っています。

 でも、本当のことを言うと、実はもう始まってるんだよね。
 こんどの体感脚本講座に参加するメンバーの何人かは、すでに僕のまわりで動きはじめているものに巻き込まれ、一緒に体験しなゃならなくなっています。

 そのなかで、いろんなことを感じ、自分で見つけていくこと。
 それこそが、体感脚本講座の神髄なんです。

 体験することを恐れないでください。
 勇気を持って、飛びこんでいくこと。
 ジャンプ・ウィズ・カレッジ。

 それが合い言葉。

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