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2005年6月22日 (水)

今に集中すること

前回の体感脚本講座には、新しい参加者がきてくれました。
シナリオライター志望の人で、ついに現れたって感じ。
ぼくが、この体感脚本講座をはじめた理由は、本当にプロを目指す人に、すこしでも僕の体験が役立つといいなと思ったのがきっかけだったからです。

彼は、他にも脚本講座とか受けたことがあるという経験者で、じっさいにテレビ用の脚本を書いたこともあるという人。
そういう人が、このワークショップを受けて、どういう感想を抱くのかも知りたかったんです。

終わって、みんな食事に行ったんですけど、彼は面白かったと言ってくれました。
ブログを読んで、その内容的なものはだいたい予想していたらしいけど、実際に身体を動かして、即興的なことをやったりするのは、はじめての経験だったということ。
どういう即興的なことをやっているのかというのは、ここで説明するのは、少し難しいんですけど、陸上競技の選手が、ダッシュやスタートの練習を繰り返すのと同じようなものだと考えてください。
脚本を書くための、心と肉体を結びつける練習です。
時間に限りがあるので、このウォーミングアップは、毎回一時間くらいしかやらないんですが、(ウォーミングアップに一時間!? と思われる人もいるでしょうけどね)本当は、もっとやってもいいと思っていたりします。

ぼくの体感脚本講座は、実はこのウォーミングアップがもっとも大事なんです。
心と身体が、今、この瞬間、瞬間に、いかに反応できるようにしていくか。
そのための練習方法を、いつも考えています。

今、この瞬間。
ここをどう生きるか。
それが一番大事だと、ぼくは思っています。

過去のことにこだわって、くよくよ後悔したりする人は、今を生きていません。
その人は、過去に生きています。
これからのことが不安で、いろんなことを心配している人は、今を生きていません。
その人は、未来に生きています。
過去や未来に生きていると、ときどき現在(いま)を忘れがちになります。
現在(いま)の反応が、鈍くなってしまったりします。
そういうのは、あんまり心にも身体にもよくないなって思うわけです。

今に集中して生きていければ、きっと後悔や不安は消えていくはずです。
この瞬間を夢中に生きることだけに集中すればいいんです。

ぼくの体感脚本講座は、そんな瞬間を、どうとらえて、生きるかということが、テーマなのかもしれません。
いい『物語』は、きっと今を夢中に生きる手助けになると信じています。

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コメント

初めまして。以前掲示板に書き込みを頂きました、明治大学演劇研究部のayaと申します。
いつもこちらのブログを読むのを楽しみにしています。以前一度だけ自分の脚本を上演したことがあり、もっと勉強したいと思っていたので、大変興味深く読ませて頂いています。体感脚本講座も是非参加したいのですが、夜学に通っているために参加できず、残念に思っています。

今日のお話の“今に集中すること”を読んで、「はっ」と気付かされたことがあるので書かせて下さい。

今、七月頭にあるサークルの公演で舞台作りを担当しています。ですが、今回大学三年生になってからの周りの就職活動への臨戦態勢や、授業での大量の提出物などで、小心者の私は元々微々たるものだった余裕を失ってしまい、それらのことが常に気にかかり、作業に思うように身が入っていませんでした。
そんな状態の中、この“今に集中すること”を読んで「はっ」としました。私の今の状態はまさに未来に行きようとして今を見失っている状態なのだと思いました。毎日が不安と焦心のかたまりで・・・。未来や過去に生きる人にとって、“今”というのは嫌なものであったり、苦しいものであったりするのだと思います。人が生きるのは結局常に“今”なのですから、それってもったいないことですよね。それに、“今”を楽しむことで、過去は良い糧にきっと変わりますし、自分にとっての良い未来も、そこからつながるのではないかと思います。最近の自分はそのことを忘れていました。思い出させて下さってありがとうございます。明日からは、目の前のことに目を向けて、納得のできる舞台をがむしゃらに追い求めたいと思います。

自分のことばかりの稚拙な文章、お詫びいたします。
これからもブログを楽しみにしています。

投稿: aya | 2005年6月23日 (木) 02時13分

AYAさん、コメントありがとうございます。
おれのブログも何かの役にたったと思うとうれしかったですよ。
気づいてくれてよかった。とくに、明治大学の在学生は、おれの後輩じゃないですか。いまはなくなってしまった5号館で、ぼくも大学時代芝居やりましたよ。がんばれ、後輩。

投稿: ジャッキー | 2005年6月24日 (金) 12時54分

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