« タイガースに学ぶ | トップページ | 高校生との演劇1 »

2005年10月26日 (水)

レストランシアターの距離

レストランの店内でお芝居をする、レストランシアターで、短編の芝居を見てきた。
食事をして、一杯飲んで、芝居を楽しむという企画。
今年のはじめに、僕もこの企画に役者として参加したが、それがしだいにグレードアップしてきて、場所もいいところになり、お客さんもけっこう入るようになっている。

日常のなかに、ふつうにお芝居があり、それを楽しむことができるというのはステキなことだ。
こういう形態の演劇が、もっとふえてほしいと思う。

今回の演目は、一時間のコメディだったが、脚本的にはとてもよく計算されているものだった。
登場人物たちが、自分たちが、嘘をごまかすために、さらに大きな嘘をつかなければならなくなってしまうというシチュエーションコメディ。
最後は、ドタバタのスラップスティック的にもなっていき、僕の好きなタイプの脚本だった。

これを見ながら、コメディ(笑い)の難しさについて、あらためて考えた。
脚本では、おかしいシチュエーションに書かれているのに、笑いが起きる場合と、そうでないときがある。
笑えるか、笑えないか。
これはどこで決まるのか。

これは、かなりの比率で、役者のキャラクターと演技力にかかっていると思った。
キャラクターと演技力というもののなかには、もちろん、観客との親和性というものもふくまれている。
その役者が、観客との距離を、どれだけ縮められるか。

演出は、その距離の調節に力を貸してあげることはできるけど、最後は舞台にあがっている役者がなんとかやるしかない。
レストランシアターは、観客との実際の距離はものすごく短い。
出演者の30センチ前に観客がいたりする。
大事なのは、この実際の距離ではなく、物語の世界との心の距離なのだ。
この距離を、どうやってうめていくか。
それが『笑い』を生み出すためには、ものすごく大事になる。

このことがわかっていても、なかなかできることではないのが、この『笑いの世界』。
本当に、人を笑わせる力を持った人のことを、僕は尊敬します。

笑いは、人を幸せにするし、免疫力もあげてくれます。
笑わせる力を持った人というのは、つまり人を幸せにする能力の高い人ってこと。
すべてのお笑い芸人や、コメディの役者に、レスペクトです。

|

« タイガースに学ぶ | トップページ | 高校生との演劇1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/100879/6617542

この記事へのトラックバック一覧です: レストランシアターの距離:

« タイガースに学ぶ | トップページ | 高校生との演劇1 »