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2005年12月11日 (日)

人物作りのヒント

今日は、ひさびさに脚本講座らしいことを書きます。
作家は、どのようにして登場人物をつくり出すか。

その前に、ちょっと芝居の話。
知り合いの役者さんが出演している舞台を見に行きました。
テアトル・エコー公演『暗くなったら帰っておいで』
作・ジミー・チン、演出・酒井洋子

イギリスの劇作家であるジミー・チンの自伝的な作品で、ランカシャー地方の綿工場で栄える町を舞台に、私生児を持った女性イディと、その家族と周辺の人たちの物語。
時代は第二次世界大戦直後から、18年間。
物語がはじめまってすぐに、この作品は、劇作家が自分のお母さんに捧げた物語なんだなぁって、気がつきました。

僕も、一応劇作家のはしくれなので、こういうタイプの作品を書きたくなる息子(作家)の気持ちというのが、すごくわかるわけです。

われわれ脚本家が物語を書く時、一番大事なことは、活き活きとした人物を描くことができるかどうかです。
頭のなかに、どれだけ具体的な人物を作り上げることができるかにかかっています。
まるっきり想像上の人物で、この作業をするには、かなりの想像力を必要とします。
想像力というよりは、幻視力とでもいうべきかもしれません。
幻を見る力が必要となるわけです。

でも、もっと簡単な方法があります。
自分の知っている人を思い浮かべるのです。
作家にとって、この人のことならば、なんでも手にとるようにわかるという人物ならば、かならず活き活きと描くことができます。

自分の一番身近にいる人や、もちろん自分のことならば、作家は熟知しているわけですから、活き活きと描くことができるわけです。

それに『この人を描いてみたい!』というモチベーションも大事です。
自分の身近に、描きたくなるようにユニークな人物がいて、その人物を描くことが、自分にとっても、観客にとっても、きっといい結果になるであろうと、作家が思ったときは、もう傑作ができたも同然なのです。

今回エコー劇場で観た、ジミー・チンの作品は、あきらかに作家が自分のお母さんのことを書いておきたいというモチベーションで書き上げた作品でした。
主人公の母親に対する、深い愛情がこもっているのを、僕は感じました。

脚本家は、自分の作品に、何をこめられるのか。
愛をこめられたら、これ以上のことはないですよね。

僕も、一脚本家として、観客に愛を感じとってもらえるような作品を目指したいと思うのでした。
なー、なんか書いてて、ちょっと恥ずかしくなってきちゃったなぁ。

身近な人たちに、愛情を持って接すること。
彼らのことを愛すること。
自意識の強すぎるわれわれには、なかなかできないことですけと、これのつみかささねしか、作品をよくする方法ってないのかもしれません。

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コメント

園田さん!★この前は卒公の稽古でぉ世話になりました★
吉田早希です!(*^^*)ぉ疲れ様です★
台本の方どんな具合ですか??
凄ぃ苦戦してぃるみたぃで・・・。。本当に感謝の気持ちで一杯です。m(> <)m))
この前稽古をして思ったんですが・・・稽古してぃる時の自分と,素の自分との違ぃが最近分からなくなってぃます。
始めは台本読んで役作り!役作り!な自分でしたが,今はぁりのままの自分で勝負してぃます。
台詞や動きに迷ぃが出た時には,日常の自分の行動ゃ発言がもの凄く役立ってぃます★vv
これからの展開がもの凄く楽しみですが,自分を見失わなぃよぅにベースをしっかり保って頑張ります★
皆の期待を裏切らなぃ様,精一杯ゃりとげます!!

来年もょろしくぉ願ぃします!!
★(*^▼^*)ノHAPPYなぉ年になります様に。。★

投稿: ★吉田早希★ | 2005年12月11日 (日) 22時09分

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