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2005年12月 1日 (木)

脚本家とアフレコ

昨日は、いま僕と一緒に仕事をしている脚本家、岩井秀人くんのテレビアニメでのデヴュー作品のアフレコだった。
劇団ハイバイでは脚本演出をこなして、次世代の日本の演劇を背負うべき人材である岩井氏も、テレビの世界ではまだまだ新人。
いまは、僕とみっちり修行中。
脚本書きのノウハウを、惜しみなく伝授してます。

その岩井君がはじめてとりくんだアニメ作品のアフレコが、昨日ありました。
自分で書いたセリフが、絵になって、それに声優さんが声を入れていくわけです。
岩井氏も、めずらしく緊張気味。
ちょっとしたセリフのニュアンスとかにも神経質になってました。

それで自分の初体験のときを思い出しました。
あれはもう二十年以上も前のこと。
まぼろしのアニメ作品、手塚治虫原作の『ドン・ドラキョラ』第8話。
はじめて書いた脚本が採用されて、アテレコの現場が見れるというので、かなり興奮して東北新社にでかけました。
当時は、まだフィルムでアテレコをやってて、そうそうたる声優さんがいらっしゃったのを覚えてます。

ところがその作品は、どういう事情か知らされぬまま、4話で放送終了。
ぼくの書いた8話は、幻となってしまったわけです。
そのころの僕は、いまの岩井くんと同じように劇団を主宰しながら、役者やったり、脚本書いたりしていました。

それからかなりの時間が流れて、たぶん何百という脚本を書いてきたせいで、アフレコに立ち会う時の緊張感を無くしている自分に気づかされました。
作品にかかわるうえで、脚本家がギリギリかかわれるのは、アフレコの時までです。
自分の書いたセリフとかが、どうなるのかは、ここで最終判断をしなければなりません。
この先は、もうどうあがこうと変えるわけにはいかなくなるわけですから。

アフレコが終わって、緊張が解けてホッとしている岩井氏と一緒に昼ご飯を食べながら、僕ももう一度初心にかえって、作品と向かい合っていかなければと思ったのでした。

それにしても、昨日の回は、ちゃんと絵が入っていたなぁ。

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