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2006年3月10日 (金)

八王子脚本教室3回目

八王子脚本教室3回目

  今回も、特急列車指定席で八王子に向かう。
 特急券は、千円十円。
 でも、前日、ほとんど睡眠が取れてなかったので、座って眠りたかったんだ。
 それで寝れたかというと、そうじゃないから、なかなかうまくいかないもんだ。
 生徒さんを前にして、講義をやるっていうのは、一人芝居をするくらいの気合とエネルギーがいる。
 体調不十分じゃ、満足なパフォーマンスができるわけないから、電車のなかでなんとか体調を良くしようと呼吸をととのえた。
 それでも、会場に向かう途中で、栄養ドリンクとか買って飲んじゃったよ。

 今日のワークショップも、心と身体のウォーミングアップから。

 輪になってすわりリラックス。三回目の名前クラップ。それぞれお互いの名前を覚えて、みんな親しくなってきました。

 できるだけ早く反応する力をあげるために『アイウエオサークル』ゲーム。
 真ん中に立った人から、指さされたら、すぐに何か声を出すというウォーミングアップ。

 次に、ちょっと前回までの復習の意味もこめて、いくつか物語作りの要点を解説。
 それを意識しての、『ワンワード昔話作りゲーム』
 みんなかなり慣れてきたので、すんなり作れるようになってきました。

○舞台で、役者が持つ感覚とはどういうものなのかということの説明。
 輪になった状態から、一人ずつ前に出て中央に立ってもらう。
 そして、人に見られて、その前に立つということは、肉体的に精神的にどういうことが自分の中に起きるかということを感じてもらう。
 これこそが舞台に立つときに、役者たちが感じる雰囲気なんだということを、舞台経験のない人たちに感じてもらいたかった。
 そういう状態になる人たちのための言葉を、われわれ脚本家は書くんだということ。

 次に、一回目に書いてきてくれるように頼んでいた、自己紹介文を使うことにする。
 その場に立ってもらって、その自己紹介文を読んでもらった。
 なかには、文を持ってくるのを忘れた人もいて、自分の言葉で『自己紹介』をしてくれた。

○いまこの瞬間、われわれは上質な演劇的なシーンを目撃していたんです。
自己紹介パフォーマンスのあとに、ちょいと解説。
いまわれわれは、すごく面白い演劇的シーンを見ていたんだということ。
リアルな登場人物が、自分の本当の言葉でしゃべっている状態が、いかに面白いかということを体感していたんだということを。
「十八人の人が、一人何分かずつ喋っていたんだけど、聞いていてちっとも飽きなかったでしょ。いまのは、とても上質な芝居を見ているのと、すごく近いものだったんですよ」
 もちろん、この自己紹介は、芝居ではなくまさにリアルなんだけど。
 参加者の人たちには、リアルの面白さがわかってもらえたと思います。
 人物がリアルに心を動かして話すという状態が、面白いんです。

○参加者が書いてきたものを、声に出して読んでみる。
 さて、いよいよ参加者の人が、書いてきてくれました。
 一人(ヨコチャン)が書いてきたのは、近所のおばさんの会話のスケッチ。
 参加者の人たちのなかから演じてくれる人に出てもらって、それを読んでもらいます。
 自分の書いた言葉を、役者が演じてくれることの、喜びを味わってもらいます。
 そして、演じる側は、作家にそういう喜びを与えているんだということを理解してもらいます。
 芝居は、書く人間と演じる人間の共同作業がうまくいってこと、おもしろくなるんだということを、ここでもまた解説。
 なぜ芝居を書きたいのか、それを上演するときの喜びとはなんなのか。
 そういうものを体感して、理解していくことで、実際自分が書くときに、それが上演されるときのイメージをつくりやすくなるはずなんです。

○すごいものを中学生が書いてきた。
「あたしも書いてきたんです」
 そう言ったのは、中学生(リリコ)。彼女は、男の子一人と女の子二人が教室でなにげない日常の会話をするシーンを書いてきていた。
 それを彼女と僕と、もう一人の参加者で読んだんだけど、そのセリフは、まさに今の中学生たちの生の会話。
 いま、その現場にいないと、けっして表現ができないニュアンスをもったものばかり。ぼくなんかは、正確に読むことすらできないものだった。なんとか喋ろうとするんだけど、実際は、こうじゃないんだろうなぁという思いの発声ばかり。もちろん大人たちには、聞いていても理解できない言葉が次々に出てくる。
 しかし、これこそまさにリアルなセリフをスケッチしてきたものだった。
 しかも、受験という問題をかかえる自分たちの気持ちを、さりげないやりとりのなかにうまくいれこんでいて、ちゃんとシーンとしてなりたっているものだった。
 正直、おどろいたし、感心!
 絶対に、僕には書けないセリフばかり。
 うまく指導してあげれば、とんでもなく面白いものが作れるかもしれないという予感さえしてくるのでした。
 彼女の今後に期待です!

○さてあと二回で、なんとかみなさん脚本を書いてみましょうよ。
 ってわけで、課題を出しました。
 短い芝居のアイディア。
 それを来週と再来週の二回で、書き上げて発表してみます。

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