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2006年11月28日 (火)

エイズデイ

レントのDVDを買ってしまいました。
クリス・コロンバスが監督して、初演のキャストが何人も出演しているというもの。
初演の雰囲気を知りたかったのもあるけど、歌を聞きながら仕事しようとのもくろみ。
でも、やっぱり仕事してるときは、DVDかけたりしてると、ついつい見いってしまうので、だめですね。

特典映像のジョナサン・ラーソンのドキュメンタリーが、すごくよくて感動的でした。
明け方に見てたんだけど、涙してしまった。
おなじように物づくりをしているものとして、『わかるぜジョナサン!』って感じ。

世界中に、名も無く、金もなく、しかしありあまるほどの夢と情熱で、創作をしている者たちがいる。
たぶんみんな共感するはずだ。

ただ、やりたいことを、今やっているだけ。
自分が目指すもののために、全身全霊でぶつかっている、いまこそが大事。
そういうふうに考えられるかどうかで、幸せか、そうでないか分かれる気がする。

D1000010 『レント』といえば、大きなテーマの一つに、エイズがあるけど、散歩してたら面白い宣伝用の自転車を見た。
12月1日は、世界エイズテイ。

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2006年11月23日 (木)

レント

Rent1 ミュージカル、『レント』を見てきた。
チケットがばか高いにもかかわらず、満員。
会場に入っていく観客たちの顔は、みんな期待感でいっぱい。
これから楽しむぞっていう、ウキウキ感があふれている。

僕は、こんな劇場にいるのが大好きだ。
もちろんそんな劇場でやっているのが、自分の芝居だったら最高なんだけど。
でも人の芝居でも、こんな劇場で時間を過ごすのは本当に幸せな気分だ。

そして、芝居もよかった。
歌もいい。
曲もいい。
過剰にならない演出もいい。

僕が書きたかったものが、ここにあった。
僕が見たかったものが、ここにあった。
シンプルなロックミュージカル。
人物がリアルな群像劇。
僕が、芝居をはじめたころ目指していたもの。
フィクションとリアルが、舞台上で交錯するもの。
それに多くの人の手がくわわり洗練されたもの。

終わった時には、チケットの高さも忘れていた。
いいものにはそれだけの価値がある。
それでもやっぱり、ちょっと高すぎるとは思うけどね。

もちろん安ければ、もっといい。
いいものは多くの人に見てもらいたいから。

それにつけても、十年前のオリジナルキャストによる初演を見たかった。
現場に立ち会いたかったなぁ。
十年前のニューヨーク。
十年前なんて、あっというまだ。
そういや、おれのやってる夏の映画も、来年で十年かぁ……

この『レント』の作家であり、作曲家であるジョナサン・ラーソンは、僕と同世代の人間。
だから彼の書いた世界は、「わかる、わかるよ。きみも、ぼくも同じ時代を生きてきたんだね」的な共感を感じられる。
ただ、彼は約十年前に、このミュージカルの初日前日、リハーサルのあとに急死した。享年、三十五歳。
自分の作りだした作品が、世界中で上演される大ヒット作になるということも知らないまま。

P200303

もし彼が生き続けていたら……
どこかで会ったら……
いい友達になれたかもしれない。
いや、なれた。
僕らは会わなくても、友達だ。

ジョナサン。
僕はきみがうらやましい。
こんないい作品をつくりあげることができて。
でも、きみは僕をうらやましがってるかもね。
いまだに『これから』を夢見ていられるんだから。

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2006年11月22日 (水)

ボーッとした

『ボーッとしとるから』
子供のころから、よくこう言われた。
九州弁で、ぼんやりしてるからという意味。

いい歳になってしまったが、いまだに僕は、ボーッとしてます。
仕事してるときはもちろん、一段落したときも。
仕事のときは、物語の世界に入りこんでしまうので、現実の生活ではボーッ。
一段落してるときは、集中力がなくて、ボーッ。
だから、だいたいいつも、ボーッ、ボーッです。

昨日は、とくにそんな日でした。
徹夜で仕事して、昼にはボーッ。
会議があることを思い出し、あわてて飛びだす。
すると会議の時間を間違えた。しかも四時間。
電車に乗ったら、急行で、降りる駅を三つも通過した。
とりあえず家に帰ろうとしたら、コートに鍵を入れたままなのに気づいた。
コートは、会議の場所に置き忘れ。
とほうにくれた僕は、テクテクと町をさまようことになった。
でも、きれいな夕日を見ることができたので、よしとした。
おまえけに会議は、三時間以上も続き、ヘトヘトに。

こんなかんじで、ボーッとした日常はつづくのでした。

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2006年11月17日 (金)

即興コメディ

東京コメディストアJという、インプロ集団がある。
今井純率いる、若手パフォーマーたちだ。
彼らは、原宿クロコダイルで、月に2回インプロショーをやっていて、第三木曜日は『S1グランプリ』といって一年間に渡って即興芝居によるバトルを繰り広げるというもの。
昨日は、そのライブの日だった。
一年間に渡る戦いも、昨日をふくめて、十二月のラスト一回を残すのみ。
その日に、優勝者が決まる。

この即興バトルに、審査員として参加することになり、約一年間、彼らのパフォーマンスを見続けてきた。
15人のプレーヤーが参加しているのだが、彼らがこの一年で、すごく成長していく姿を見続けることができて、とても幸せな体験ができたと思っている。
昨日は、その中でも傑出した日だった。

いやぁー、面白かった。
そして、エネルギーにあふれていた。
即興コメディをやるときにもっとも大事なことは、ポジティブなエネルギーであるということを、あらためて実感させられた。
もちろんこれは芝居をやるときだけではない。
生きている瞬間、すべてにいえること。
わかっていても、なかなかできることじゃないんだけどね。
昨日のショーには、それが満ちた。
幸せな瞬間が、何度も訪れた。
そして、それを観客と、プレーヤーが共有できた。
一年間、つきあってきて、本当によかったと思ったよ。
こんな瞬間を感じることができて。
知らない人にも、ぜひ体験させてあげたい。本当に、そう思いました。

そんな奇跡の瞬間を呼びこんだ、昨日の最大の功労者は、プレーヤーのナオコだった。
ナオコは、この十カ月間、ポイント制のS1グランプリにおいて、1点しか取れていないという最低得点者でした。
このグランプリのルールとして、最低得点者から順番に出場するというものがあり、彼女はこのところ毎回、最初の登場となっていました。りきめばりきむほど、いいシーンからは遠くなり、さらに悪循環を繰り返すということになっていて、彼女のトーンも下がり気味。

即興芝居(インプロ)で、もっとも大事なことであり、忘れてはいけないことは、芝居(シーン)は一人ではできないこと。(一人芝居という例外はありますけど)
共演者の協力があってこそ、いい芝居(シーン)ができあがるということ。
自分ががんばるより、相手役を引き立てるという気持ちがあってこそのものだということ。
相手が輝けば、すなわち、それは自分も輝くということ。

このS1では、相手役を選んでから、芝居を始めることになっている。
トップバッターのナオコは、なんと相手役に女子全員を呼び込んだのだ。(一人、男子のユタカも呼んだけど)
インプロのシーンでは珍しく、舞台上に十人近くの登場人物が立つことになってしまった。
しかもシーンの形式はミュージカル。
歌でシーンをつないでいくというもの。

こうなってしまうと、個人ではシーンのコントロールは無理。
とにかく相手が出してくるものに乗っかっていくしかない。
他の出演者のやることにだけ集中して、そこでなんとか『生きる』ことしかなくなってしまう。

短いシーンのなかで、プレーヤーたちは、みんなそこで『生きよう』としていた。
ただ、懸命に。
一体感が生まれた。
ナオコが、みんなの力を借りたいと思い、女子みんなを呼び込んだことが、みんなを一つにした。
それが大きなエネルギーを生み出した。
シーンのタイトルは『家庭訪問』。
女子ばかりの家に、一人の男性教師が訪問することで、家族のそれぞれの思いがはじけて、また一つになるという爆笑のミュージカルが生まれた。

このミュージカルは、その場にいるみんなにもエネルギーを与えてくれた。
一発目にこのエネルギーが生まれたことで、この日のショーは、最後までエネルギーに満ちたものになった。

そしてあらためて、現実の世界でも、一人ではなにもできない。
人との関係のなかでこそ、生きられるのだということを思い出させてくれた。
いい夜だった。

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2006年11月13日 (月)

岩国

報告が遅くなってしまいましたが、岩国でのワークショップは大成功でした。
参加者の人たちにも、たぶん喜んでもらえたんじゃないでしょうか。
僕も、演劇教育にたずさわる多くの人たちに出会えてよかったです。

岩国市は、錦帯橋で有名な古都で、美しい町でした。
また行ってみたいなぁ。
旅館でいただいたご飯も、とてもおいしかった。

仕事のほうは、なかなか進みが遅かったけど、すこしずつ前に進んでます。
まだ今月は、やらなきゃならなことがたくさんあるので、もうひとがんばりです。

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2006年11月11日 (土)

出張

岩国に出張いってきまーす。

今日は、向こうでワークショップ。

仕事で追いつめられてるので、新幹線内で書きまくります。

できるのか!?

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2006年11月10日 (金)

駅のできごと

しゃべりつづける人を見た。
その人は、相手が聞いていないことも、まわりの人がびっくりしていることも、何も気にせず、ひたすら自分が被害にあっているんだと訴え続けていた。

JRのみどりの窓口に新幹線の問い合わせに行った。
僕の前に二人の人が並んでいた。
最前列は、スーツ姿の女性、二人目はホスト風の若者。
しゃべりつづけていたのは、そのスーツの女性だった。

彼女の異常には、すぐに気づいた。
その口調、スピード、駅員の困惑した表情。
聞こえてくる話は、彼女が仕事で不当に解雇されたということ、どうも何者かが自分の邪魔をしているということ、ネットで自分の中傷が流されていることなど。
JRやみどりの窓口とはいっさい関係のないことばかりだ。
駅員が当惑するのもあたりまえ。

彼女が精神的バランスを崩しているのはあきらかだった。
そういう人を目の当たりにしたとき、一般人なら避ければいいことだが、駅員としてはむげにするわけにはいかないらしかった。
駅員は、必死に対応しようとしていた。少なくとも話は聞いてやろうとしていた。
だが、彼女の勢いは止まらず、どんどん暴走パワーはすさまじくなっていく。

僕とホストも、しばし凍りついたように動けないでいた。
ホストは僕のほうをふりむき、なぜか笑った。
僕も笑い返すしかなかった。

クレームを言い続ける彼女は、全身から助けてくれとのサインを出していた。
だが、僕たちは、何もしてあげられなかった。
僕らはすぐ側に立っていたかもしれないが、僕らの声は、彼女にはどうやっても届かないのだ。

駅員は、先輩駅員を呼びに行き、今度は、このおじさん駅員が、このクレーマー彼女の言葉の嵐をまともにうけることになった。
彼が凍りついたのは言うまでもない。

「ご家族に電話してあげた方がいいんじゃないですか。」
と、僕はこのおじさん駅員の耳元で、そっとささやいて、その場をあとにした。
その後、どうなったかわからない。

劇団ハイバイの岩井秀人が、かつて書いた台本のことを思い出した。
喫茶店で言い争う恋人たちの会話を、まわりの客が聞いているくせに、聞いていないふりをするシーン。
稽古場で見た、そのシーンは、とてもおかしかった。
今日の駅のシーンは、残酷で、ちょっと悲しかった。

何もしてないのに、わずかな罪悪感が残った。

地下鉄の駅に向かおうとしていたら、足の悪い老婦人が、重い荷物を持って階段を一歩一歩あがっていた。
僕は、老婦人に声をかけて、荷物を持って上まであがった。
老婦人は、ありがとうと言ってくれた……
でも、どこかで罪滅ぼしがしたかっただけなんです。

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2006年11月 5日 (日)

笑うしかない

ぼくは、わりといつもニコニコしているつもり。
でも、いいときばかりじゃないのさ。

顔ではニコニコしていても、とてもひどい目にあっていることもある。
おととい昨日と、二日連続して、そんな日だった。

楽しそうにしていても、とても傷ついていたりする。
でも笑ってしまうのだ最後は。

ひどいときにこそ笑ってしまうってなんでだろう。
もう笑うしかないってことか。

また今日も、ひどい目にあいそうな気がする。
でも、それを自分で選んでいるんだよなぁ。

なんかただの愚痴になってしまいました。
脚本の参考にはなりません。ごめんなさーい。

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2006年11月 2日 (木)

外出

友人の役者が出演している舞台を見に行った。
人込みに出るのは、なんだか本当に久しぶり。

ひきこもりの人が、久しぶりに外に出たときの感覚ってこんなかんじなのかなぁ。
なんかちょっとドキドキ。

劇場は、満員。
しかし時代錯誤的な古い芝居で、なんの感動もおきなかった。
うまい役者さんたちが出ていて、技術も高いのに、これでいいのかと思ってしまう。
でも観客は楽しんでいるようで、終われば拍手喝采。
いろんな楽しみ方があって当然で、エンターテイメントなんてそういうもんなんだけど、僕はどうしても心を動かして欲しい。

心を動かしたいのに、心が動かないとき、なんだか他のものに転換したくなる。
めずらしく酒場に足が向いてしまった。

心を動かすものを作りたい。
作ろう。
少しでも、近づこう。

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2006年11月 1日 (水)

笑おう

ちかごろ楽しい話題がないので、ちょっと書きます。

実はほとんど外に出ていない不健康きわまりない生活をつづけているので、ネタは少ないです。
食べてるもんか、テレビで見たことくらいしかないなぁ。

こないだみたテレビドラマの『のだめカンタービラ』は、おかしかった。
マンガの実写化なんだけど、キャラがたってるし、マンガチックな誇張した映像表現とかも笑えます。
(感覚的にこういうのが笑えない人はもちろんいるとは思うけど)
ぼくは、馬鹿笑いしてしまいました。

あと、いいなぁと思うのは、悪人が出てこないってところかなぁ。
なんか平和な感じが、画面から出てます。
クラシック音楽をギャグで表現するという試みも新しいし、超秀才の堅物が、ダメ人間たちに出会うことで、物事の本質に気づいていくという構成も、いいんじゃないかと思う。

原作のマンガも読んでみたいと思わせるドラマの出来でした。
テレビドラマって、こういう軽いノリのやつもいいですね。

楽しいことを書こうとして、テレビドラマの話題とは、われながらちょっと情けなかった……
今日は、短くてもいいから時間をつくって、楽しいことや、美しいものを見つけてこようと思います。
イェーイ。

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