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2008年2月26日 (火)

ゲアリーズハウス

オーストラリアの劇作家デボラ・オズワルドが書いた芝居『ゲアリーズ・ハウス』を見てきた。
楽天団プロデュース公演。演出・和田喜夫。
劇場は、中野あくとれ。

自分の公演が終わったので、ようやく人の芝居を見に行くことができるようになりました。
友人の明樹由佳さんが出演しているので、彼女めあてに行ったのですが、この芝居すばらしい出来でした。
デポラの脚本が本当に良く書けている。
ネグレクトや虐待により、心に大きな傷を持った人たちのリアリティ。
傷ついた人、絶望した人たちが、現実につぶされ、また再生して行く姿を、見事に描いている。
そのなかに、脚本家の祈りが見える気がした。
人に世界に、再生して、未来に向かって欲しいという、優しい作家の視線を感じた。

本来英語で書かれたセリフを、日本語に翻訳して芝居にする作業は難しい。
言葉のリズムが、英語と日本語ではまったく違うから。
英語の芝居を日本語でやると、英語版よりは、かなり長くなってしまう。
演出家とキャストは、この問題を、脚本をスリム化することでクリアしていた。
脚本の本質を変えることなく、すべて伝えていたと思う。

このソワレの公演に、作家のデボラがオーストラリアから駆けつけて客席にいた。
終演後の居酒屋で、僕はデボラと話す機会にめぐまれた。
おなじ作家として、ものすごくシンパシーを感じた。
彼女も、戯曲と同時に、テレビや映画の脚本や、子ども向けの芝居や小説などを書いているそうだ。
テレビの仕事では、なかなか自分自身が満足することはできないって言っていた。
直接観客からのリアクションやパワーが感じられる舞台が大好きらしい。
それは、僕も同感。

演出家の和田さんや、燐光群の作家演出家の坂手さんともいろいろ話すことができた。
いい夜だったなぁ。

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