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2011年10月27日 (木)

多摩美の脚本授業

脚本を教えている多摩美映像演劇学科で、『シーンの中に登場する人物に秘密の目的を持たせて芝居をさせる』というテーマで授業をやった。
この授業ではまず稽古場で即興芝居(インプロ)を前半90分やる。
三人組か四人組に分かれて、それぞれ演出家役を決めて、その場で配役を決めてシーンをやるのだが、人物の関係性とシチュエーションだけを役者に与えてシーンをやったあとに、こんどはそれぞれ目的を持ってシーンを演じてもらった。
するとその違いがはっきりする。
目的をもっていると人物の行動線がはっきりするので、役者もやりやすいし、見ていてあまり無駄のないシーンになるのだ。
この授業はあくまでも脚本創作のためのウォーミングアップとしてやっているのだが、俳優としての訓練としてもなかなかいけてるのではないかと密かに思っている。

授業の後半は、教室に戻って実際の脚本を書く。
今回は、仮想テレビドラマの一話の導入部分を書いた。
まずキャストを決める。
仮想ドラマなので、好きにキャストを選べるのが楽しい。
みんなで話し合って、主演は阿部寛と綾瀬はるか、サブキャストに芦田愛菜ちゃんという、いま旬な人たちに決めた。
阿部の役は、バツイチで新宿二丁目でオカマとして働いているお父さん。
綾瀬は、新人の小学校教諭。
愛菜ちゃんは、その生徒で、阿倍の娘ということになった。
ワンクールのシリーズドラマの、一話の導入部分を全員が書いた。

主人公はどんな目的を持っているのか。
どんな導入で入れば、お客さんをつかめるのか。
そんなことを意識しながら書いてもらった。
それぞれ楽しいドラマの導入部ができあがった。

シナリオの書き方を楽しく学ぶという授業なのだが、実は教えている僕も、すごく楽しんでいるのである。

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2011年10月21日 (金)

インプロのチーム

新しいインプロのチームを組んで、練習をはじめている。

ストーリー作りのトレーニングとしても、一つのショーとしても、インプロはおもしろい。

追求していっても、どこまでも先がある感じだ。

きのうは、インプロミュージカルを少しやった。

楽しかったなぁ。

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2011年10月20日 (木)

スターウォーズ・ブルーレイ

スターウーズのブルーレイボックスを購入した。

だからっていうわけじゃないけど、Ⅳ新たなる希望を素材にして、多摩美の脚本のクラスで分析した。

よくできた脚本だと思う。

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2011年10月18日 (火)

脚本は読みづらいので

雑誌『演劇と教育』10月号に記事「高校生と芝居を作る方法」と、その高校生と作った芝居の脚本「ミナカミ」を掲載していただいた関係で、編集部での読書会に参加してきた。
これは編集者の人たちとの、今回の雑誌の記事についての意見交換会のようなものだ。
さまざまな意見を頂いて、とても参考になると同時に、考えることがあったので、メモとして残しておこうと思う。

本に掲載される『戯曲・脚本』についてである。
今回の十月号の冒頭のエッセイで、演出家であり脚本家のマキノノゾミさんが、「戯曲というのは読むのが難しく、誤読が多い」ということを書いていた。
たしかにその通りだと思う。
僕も映像や舞台の脚本を書くことを職業としているくせに、他の人の書いた脚本を読むのは、実はあまり好きではない。
脚本を読んだだけでは、舞台でおきることを明確にイメージすることは、きわめて難しいからだ。
小説とちがって、脚本や戯曲には、こまかい状況や設定の描写や、内面心理の描写はほとんどない。
会話と簡潔なト書きだけで、イメージするしかない。
これは俳優やスタッフでも、簡単なことではない。
かなりの熟練の技術がいる。

その理由は、もともと脚本・戯曲は一般の人が読むためには書かれていないメディアだということにあると思う。
その作品にかかわる、俳優とスタッフにわかればいいもので、おおやけに公表するものとして、存在していないものなのだ。
スタッフワークのための指示書であるから、それは現場でより詳しく説明したり、変えていったりすることを前提にしている。
したがってあまりにも、きっちりとイメージが書かれていると、逆に困ってしまうこともあるのである。
変わることが当然のメディアなのだ。
当然、読みやすさなどが考慮に入れられているはずもなく、そのフォーマットが、いままで伝わってきているのである。

今回、雑誌に掲載されている自分の脚本を見て、「これを誰が読むのだろう?」と想像して見た。
雑誌の性質上、中学生や高校生に演劇の指導をなさっている学校の先生たちが、読者のほとんどだろうと思われた。
先生たちは、演劇のプロではない。もちろん俳優やスタッフをやったことがある人は、ほとんどいないだろう。
その人たちにとって、自分の脚本は読みやすいものだったろうかと自問した。
もっと読みやすい、イメージしやすい脚本にしておけばよかったと思った。
たとえば、舞台の設定や人物にしても、簡単なイラストがあるだけで、脚本は数段に読みやすいものになるだろう。

世の中には、戯曲集やシナリオ集が出版されているが、ほとんどはその作品を見たことがある人たちが、あとから追体験したりするのに読まれているのではないだろうか。

これからの時代、戯曲や脚本が一般の人にも読まれるメディアにするためには、よりイメージしやすい形というものを、新たに作っていくことも必要なのではないか。
漫画やアニメ、ゲームなど、視覚的刺激が多いメディア群と同列に、戯曲や脚本がならぶとしたら、それくらいのことは考えていかなければならない。
映像、舞台の設計図としてだけではなく、一つの読めるメディアにしてみたい。
そんなことを今回思ったのだった。

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2011年10月11日 (火)

登場人物にエネルギーを注ぐことが大事

 『日本のテレビドラマは、なぜ面白くないの?』
 ある人に、そう問いかけられて僕は、うまく答えられなかった。
 「どうしてでしょうね?」と曖昧に言うことしかできなかった。
 そのことが頭の隅にずっとひっかかっていたので、それについてちょっと考えてみた。
 本来なら、どの作品が面白くなくて、どれが面白いかをはっきりとさせた上で書くべきことだと思うけど、漠然とした問いかけだったので、僕も漠然と考えてみた。

 僕に「日本のドラマは面白くない」と言った人は、こうも言った「海外ドラマの方を見る」。
 たしかに僕も、ワウワウとかで放送されている海外ドラマ(この場合アメリカとイギリス制のものがほとんどだけど)の方を良く見ている。

 日本とアメリカ、イギリスとは制作の状況が違うので、一概に比べることはできないとは思うのだが、脚本で比較してみて、あきらかに違うのは『キャラクター』へのこだわりかただと思う。

 ドラマには、ストーリーがあるのは全世界共通だ。
 脚本家はストーリーを語ろうとする。
 そのために、必要な要素がいくつかあるのだが、そのなかでも大きい役割をするのがキャラクターだ。

 登場人物の魅力。
 そのキャラクターが、どれだけ輝いているか。
 ドラマというのは、登場人物が魅力的に描かれていたら、それだけで成功したと言える。
 いやむしろ登場人物を魅力的に見せるために、ストーリーがあるのだ。

 そのドラマを見終わった観客が、登場人物に魅力を感じて、また次回も、その人物に会いたくなる。
 そんなドラマだったら、きっと見た人は、面白かったと言うだろう。

 どうやったら登場人物を魅力的に見せられるか?
 脚本家は、その問いに答えるべく、すべての技術を脚本に注ぎこまなければならない。

 海外の連続ドラマで、何シーズンも続いているような作品(つまりヒット作)は、魅力的な登場人物が次々と登場してくる。
 それらが物語を支え、ドラマを作っている。
 むしろ魅力的なキャラクターを描くために、ストーリーがあるかのようだ。

 面白くないと言われている作品の、ほとんどが登場人物に魅力が欠けていることが多い。
 脚本の時点で、『その人物をどれだけ魅力的に見せられるか』にそそぐべきエネルギーが少ないのだ。

 脚本家は、魅力的なキャラクターを描くことに、もっとエネルギーを注ぐべきだ。
 そのことが面白いドラマを作るために、もっとも必要とされていることだと思う。

「ショーが終わっても、お客さんたちが、あなたたちを家に持って帰りたいと思うような俳優にならなきゃ」
 これは東京コメディストアJのプロデューサーである今井純さんが、彼のコーチするプレーヤーたちに言っていた言葉だ。
 きわめて示唆にとんだ言葉だ。

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2011年10月10日 (月)

ラジオ出演情報

十月20日(木)27日(木)の深夜27時から、ラジオ日本でオンエアされる『カフェラテ』という番組にゲストで出演します。
脚本家にどうやってなったかなど、いろいろしゃべってます。
ひまで夜中起きてたら、ラジオつけてね。

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2011年10月 5日 (水)

脚本ブログはときどき続けます

脚本家志望の人への参考になるかなと思って、ときどき書いてるこのブログ。

まだまだ続けようとは思います。

ツイッターとかフェイスブックをつかっているために書き込みは少なくなってますけど、つづけますね。

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