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2011年10月11日 (火)

登場人物にエネルギーを注ぐことが大事

 『日本のテレビドラマは、なぜ面白くないの?』
 ある人に、そう問いかけられて僕は、うまく答えられなかった。
 「どうしてでしょうね?」と曖昧に言うことしかできなかった。
 そのことが頭の隅にずっとひっかかっていたので、それについてちょっと考えてみた。
 本来なら、どの作品が面白くなくて、どれが面白いかをはっきりとさせた上で書くべきことだと思うけど、漠然とした問いかけだったので、僕も漠然と考えてみた。

 僕に「日本のドラマは面白くない」と言った人は、こうも言った「海外ドラマの方を見る」。
 たしかに僕も、ワウワウとかで放送されている海外ドラマ(この場合アメリカとイギリス制のものがほとんどだけど)の方を良く見ている。

 日本とアメリカ、イギリスとは制作の状況が違うので、一概に比べることはできないとは思うのだが、脚本で比較してみて、あきらかに違うのは『キャラクター』へのこだわりかただと思う。

 ドラマには、ストーリーがあるのは全世界共通だ。
 脚本家はストーリーを語ろうとする。
 そのために、必要な要素がいくつかあるのだが、そのなかでも大きい役割をするのがキャラクターだ。

 登場人物の魅力。
 そのキャラクターが、どれだけ輝いているか。
 ドラマというのは、登場人物が魅力的に描かれていたら、それだけで成功したと言える。
 いやむしろ登場人物を魅力的に見せるために、ストーリーがあるのだ。

 そのドラマを見終わった観客が、登場人物に魅力を感じて、また次回も、その人物に会いたくなる。
 そんなドラマだったら、きっと見た人は、面白かったと言うだろう。

 どうやったら登場人物を魅力的に見せられるか?
 脚本家は、その問いに答えるべく、すべての技術を脚本に注ぎこまなければならない。

 海外の連続ドラマで、何シーズンも続いているような作品(つまりヒット作)は、魅力的な登場人物が次々と登場してくる。
 それらが物語を支え、ドラマを作っている。
 むしろ魅力的なキャラクターを描くために、ストーリーがあるかのようだ。

 面白くないと言われている作品の、ほとんどが登場人物に魅力が欠けていることが多い。
 脚本の時点で、『その人物をどれだけ魅力的に見せられるか』にそそぐべきエネルギーが少ないのだ。

 脚本家は、魅力的なキャラクターを描くことに、もっとエネルギーを注ぐべきだ。
 そのことが面白いドラマを作るために、もっとも必要とされていることだと思う。

「ショーが終わっても、お客さんたちが、あなたたちを家に持って帰りたいと思うような俳優にならなきゃ」
 これは東京コメディストアJのプロデューサーである今井純さんが、彼のコーチするプレーヤーたちに言っていた言葉だ。
 きわめて示唆にとんだ言葉だ。

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