脚本・演劇・ドラマ

2013年9月12日 (木)

めぐりあうとき

ようやく秋らしくなって、過ごしやすくなりましたね。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
いつもギリギリになっての告知になってしまい、申し訳ありません。
来る9月18日より、22日まで、笹塚ファクトリーにて『めぐりあうとき』を上演します。
この作品は二年前に初演した作品です。
キャストを一新し、フレッシュなメンバーでの再演となります。
未曾有の大震災のあと、すさんでしまった心を少しでも暖かくしたいという願いをこめて書き上げました。
心に傷を抱えた人たちが、奇跡的なできごとをきっかけに一歩前に歩き出す物語りです。
こう書くと真面目なお話のようですが、抱腹絶倒のSFロマンチックコメディです。
大笑いして、最後にほっこり心があったかくなる。そんな作品です。
いま稽古を連日続けていますが、まちがいなく笑えるものになっています。
キャストには、元AKBで声優活動を開始した仲谷明香、さまざまな舞台で大活躍の早田剛、声優として様々な番組で主役キャラを演じる阿部敦、声優としても舞台俳優としても活躍する白石稔、そして伝説の劇団卒塔婆小町の主演女優であり舞台に映像にと幅広く活躍するみやなおこ。僕の舞台ではおなじみの田中優樹。伝説のグラビアアイドル滝沢乃南。
その他、オーディションで選ばれたユニークなメンバーたちが、みなさまを舞台でお待ちしています。
自分でいうのも変ですが、奇跡的なキャストが集まりました。
短い公演期間で、なおかつバリエーションが六通りもある組み合わせの上演となります。
キャストにとっては負担が大きいものとなりましたが、お客さまたちにとっては楽しみの多い作品になりました。
ぜひ見ていただきたいです。

以下は公演日程と劇場の情報です。
■出演
早田 剛
仲谷 明香
みや なおこ
滝沢 乃南
白石 稔(※)
親泊 義朗(※)
阿部 敦(※)
神山 武士(※)
松田 好太郎
万田 祐介(ペンギン)
中村 拓未(たまご)
鈴木 富夫(ペンギン)
杉本 純一(たまご)
大野 由加里
谷沢龍馬(たまご)
天羽 尚吾(ペンギン)
田中 優樹
※一部ダブルキャストとなります。
※また以下のキャストは下記の出演日程となります。
白石稔は水・木・金に出演 親泊義朗は土・日に出演 阿部敦は金・土・日 17 時に出演 神山武士は水・木・日 13 時に出演
■公演日
2013 年 9 月 18 日(水)~22 日(日)
18 日(水)19:00(ペンギン)
19 日(木)14:00(たまご)/19:00(ペンギン)
20 日(金)19:00(たまご)
21 日(土)14:00(ペンギン)/19:00(たまご)
22 日(日)13:00(たまご)/17:00(ペンギン)
■開場は開演の 30 分前。
■会場
笹塚ファクトリー 住所:渋谷区笹塚1-56-7京王笹塚ビルB2 TEL:03-5371-4655 京王線「笹塚」駅から徒歩1分
■料金:全席指定席 前売り4,000円 当日4,500円
■前売開始 7月27日(土)午前10:00
■チケット取り扱い
Corich チケット
https://ticket.corich.jp/apply/47819/017/ (PC用)
http://ticket.corich.jp/apply/47819/017/ (携帯用)

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2012年5月12日 (土)

風に呼び駆ける・演劇公演のお知らせ

演劇公演のお知らせです。
2012年5月23日から5月27日まで、荻窪かいホールにおいて、園田英樹作・演出による演劇『風に呼び駆ける』を上演いたします。
おなじみのポケモンサトシ役の松本梨香さんや、おなじみの田中優樹さんが出演します。
人生の岐路にたっているマラソンランナーが、フリースクールに集う生徒たちとのかかわりを通して、人生を見つめなおして行くという物語です。
僕の作品の中では、珍しくシリアスな内容です。
タイムテーブル
5月23日(水)19:30開演
5月24日(木)14:00  19:30
5月25日(金)19:30
5月26日(土)14:00  19:30
5月27日(日)13:00  17:00
会場・荻窪かいホール
http://kai-hall.com/access.html
ぜひ見てもらいたいです。
チケットの予約は、以下のサイトでできるようになっています。
http://ticket.corich.jp/apply/35244/006/
直接僕に連絡していただいてもかまいません。
よろしくお願いします。

園田英樹

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2012年2月20日 (月)

五月に演劇の公演が決定

五月に、ユーキーズエンターテイメントのプロデュースで、作演出で演劇の公演をすることが決定しました。

出演者を決めるためのワークショップもはじまりました。

その様子の映像でつくりました。予告編的なものです。どんな稽古をしているのかも見れます。

見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=7h6JIaxbUxY

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2012年2月13日 (月)

脚本家修行

劇場で脚本家の伴一彦さんと会ってお話しできた。触発される。観劇の際の脚本家の目線に共感した。
以前脚本塾をやられてた時の、脚本家志望の人に課した練習の話が参考になる。
自分の書いたものを俳優に読んでもらうワーク。
脚本家にとっては本当にいい稽古になると思う。
もちろん映像と舞台とはメディアが違うので、表現を変えていかねばならないのだが、舞台の脚本を書いて自分の作劇とセリフを磨くのは脚本修行としては効果的であることは間違いない。

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2012年2月 6日 (月)

多摩美のFT

『大冒険ラブソング』の上演まであと四日になってしまった。今週の金曜土曜に、公演です。
昨日は、稽古を終えてから、多摩美の映像演劇学科に行って、2、3年のフィールドトライアルを見てきた。
映像、演劇、写真、造形の展示など。
かかわりのある生徒の作品を見てあげたかったのだ。
演劇二本、映像十本ほど、写真の展示、造形展示を見た。
演劇は二本とも短編だったが、ストーリーがあまりないタイプのもの。
映像は、実験的なものが多かった。
脚本を教えている講師の立場では、もっとストーリーがしっかりしたものを作る学生がいてくれるとうれしいんだけどね。
みんなもっとストーリーの大切さと、その効果を理解して欲しいと思います。
そしてストーリーを伝える方法は、まちがいなく技術力が必要だということを。
それをわかってもらうためにも、講師的な活動は続けようかと思います。

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2012年1月31日 (火)

五月のやる新作舞台のオーディションワークショップの情報

五月に、舞台をやります。

それに出演する俳優を募集しています。

ワークショップ形式で、芝居をつくりながら、俳優を決めていくというやりかたをとりたいと思ってます。

若い俳優さんとの新しい出会いが楽しみです。もちろんベテランの方たちも大歓迎。

おもしろい芝居をつくりましょう。

以下のリンクに募集要項をはってあります。

http://dl.dropbox.com/u/8035163/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E5%8B%9F%E9%9B%86%E8%A6%81%E9%A0%85.pdf

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2011年11月29日 (火)

高校生がつくったインプロノシーン

2011/11/28
 東放学園高等専修学校の卒公メンバーでのインプロの稽古場で、すごくいいシーンが生まれたので、記憶をもとにして書き残しておきます。
 録音か録画をしておけば良かったと思ったほど、大笑いして、最後は涙が出るほど感動した良いシーンでした。

 5人のプレーヤーに与えられたタイトルは、『葬儀場』。(このタイトルは、見ている他のメンバーから出たもの)
 タイトルを聞いて、最初の一分ほどは、他のメンバーによる場所作りの即興がはじまります。
 葬儀場での、さまざまな人間模様が始まりました。
  お焼香している人。受け付けをしている人。お茶を飲んでいる人。いろんな人がいます。その短い間に、このシーンを演じるメンバーたちは自分が演じるキャラクターを考えて、思いついた者から前に出て、それを語り始めます。
 まずしのぶが前にでました。
「坂本のりこ、48歳。ふだんはスーパーでパートの仕事をしています。今日はダンナの葬儀でここにきています。元気な人でしたが、突然倒れて、帰らぬ人になってしまいました。たくさんの人が、あの人とお別れにきてくださってます。あの人が、こんなにたくさんの人たちに慕われていたなんて、あたしはちっとも知りませんでした」
 次に、るみがでて、
「坂本太郎、58歳です。どうやら死んでしまったみたいです。記憶があいまいで、いったいどうしてこんなことになったのか、さっぱりわからないんですが、気がついたらここにいて、上から自分の体を見下ろしていて、妻がその体にしがみついてます。あー、死ぬんだったら、いろいろいいたいことがあったのになぁ」
 と、死んでしまった旦那になりました。
 次に前にでたのは、ゆか。
「あたしは、田中ともこ、29歳。実は太郎さんと不倫してました。悪いこととは思いながら、太郎さんのこと愛しちゃったんですよねー。それなのに太郎さんたら、突然死んじゃって。あたし、こんなところに来る立場じゃないってわかってはいるんですけど、最後に一度だけで太郎さんに、お別れがいいたくて、きちゃいました」
 一瞬にして、こんな人間関係を作り出した彼女たちのアイディアに僕は舌をまいてしまいました。
 旦那さんを亡くした奥さんと、幽霊になった旦那さん、そしてその不倫相手。
 これからどんなドラマが展開するのか、わくわくする登場人物たちです。
 このシーンには、五人が出ることになっています。さぁ、あとの二人はどんなキャラクターで加わってくるのか、期待はふくらみます。
 このとき、プレーヤーたちにとっては、ギリギリの状況が続いています。
 このあとどうなるかなんて考えていては、その場の状況に対応できないので、とにかく思いついたことをやるしかありません。
 次に前に出たコウタは、意外なキャラクターを語り始めました。
「僕は、法隆寺徳之助、霊能力者だ。ちかごろこのあたりに霊がうろついているのを感じるんだ。それを調べるために、ここにやってきた。匂うぞ、あやしい霊の匂いが」
 なんと霊を見つけては、それを浄化する力のあるという、霊能力者になったのです。
 これには驚きました。さすがマンガアニメになれしたしんだ世代です。
 五人目のマリンは、髪の毛をちょっと不気味な感じにたらしながら前に出て、
「サチコです。あたし、この場所に五十年くらい、ずっーといます。ウフフフフ。みんなあたしのこと、見えないみたい。ウフフフ」
 と、不気味な雰囲気で語りはじめました。なんとこの斎場に居ついている小さないたずら好きの子供の霊になったのです。
 これにも驚きました。このキャラクターを思いついたのもすごいと思うんですが、いたずら好きの子供の霊を演じるという遊び心がいいじゃないですか。
 さぁ、登場人物が五人でそろいました。これからどんな物語が生まれるのか、期待感はさらにたかまります。

 シーン1
 サチコに、太郎が近寄っていきます。
「あー、おれは本当に死んでしまったのか。まだ、妻に言いたいことがあったはずなのに……」
「おじさん、しんじゃったの?」
「えっ、おれが見えるのか、きみには」
 と、サチコと太郎のシーンがはじまりました。
 サチコは自分がここにずっといるということを伝え、死んでもこの世にまだ悔いがある人は、幽霊となってさまようのだということを太郎に教えます。
「あー、おれはどうしたら、いいんだー」
 と、太郎はなやみます。
 サチコは、太郎にとって都合の悪い人が近づいてきている気がすると告げるのだった。

 葬儀場に近づいてきていたのは、太郎の不倫相手のともこです。
「あれは、ともこ。そうだ、おれはあの子とまちがった関係をもってしまったんだった。のりこと、ともこが会ってしまったら、大変なことになる。それだけは、なんとかとめなきゃ」
 と、あわてる太郎です。

 シーン2
 霊能力者の法隆寺が動きはじめます。
「このあたりに霊の匂いがする……」
 シーン1を演じていた、サチコと太郎はすっと後ろに下がります。
 それと入れ代わるように、のりこが前に出ました。
「お焼香に来てくださったのですね。どうぞ、太郎の顔を見てあげてください」
 と、喪主と不思議な訪問者のシーンが始まりました。
「このたびは、お悔やみもうしあげます……」
「太郎は、会社ではどんなふうだったんですか、あたしにはなんにも話してくれなかったものですから」
「いえ、わたくしはご主人とは知り合いではなかったのですが……このあたりに、霊の匂いがするのです」
「えっ、では、まだ太郎が、このあたりにいるのですか?」
「いえ、さっきまでは何かいた感じがするのですが、今は感じません……」
 のりこは、霊能力者にもし死んだ太郎の霊がいるのなら、もう一度話をしたいと言うのでした。
 そこにサチコに連れられた太郎の霊がやってきます。
 悲しんでいる奥さんに話をしたくても、声を伝えることのできない太郎と、奥さんのかみあわない会話のシーンが面白く展開します。
 しかし霊能力者の法隆寺が、なにかがいることに気づくので、ヤバイとなって太郎とサチコは逃げるように部屋から出て行ってしまいます。

 シーン3
 隣の部屋には葬儀場で迷った太郎の不倫相手のともこがいます。
「来てはいけないと思いながらも、がまんできずに来てしまった・・・太郎さんと一目あってお別れしたいのに、いったいどこなのかしら?」
 そこに太郎とサチコの幽霊コンビがやってきます。
 なんとかサチコを止めようと必死になる太郎は、サチコから霊力の発揮しかたを聞いて実行しようとするのですが、なかなかうまくいきません。
 この霊力とは、ハーッと気合いを発して、相手の足をとめてしまうというもの。(カメハメハみたいなもんです。おいつめられて、こういうものを思いつく高校生の発想力に笑いながら感心しました)
 太郎が失敗ばかりするのを見かねて、サチコが霊力を発射して、ともこをひっくり返してしまいます。
 転んでしまったともこには、いったい何が起きているのかわかりません。(このあたり、まるで良くできたスラップスティックコメディのようでした)
 そこに悪い霊の存在を感じた、霊能力者の法隆寺がやってきます。
 法隆寺には、サチコと太郎がうすく見えるらしく、悪霊を追い払おうとするのだが、ともこにはいったい何が起きているのかわかりません。
 法隆寺に倒れてけがした責任をとれと言い出すしまつ。
 サチコと太郎は、霊能力者に昇天させられては困るので、その場を逃げ出していくのでした。

 シーン4
 太郎の体が安置されている部屋では、妻ののりこが太郎の体にすがって泣いています。
「太郎さん、あなたのためにたくさんの人がおくやみにきてくだいましたよ。家では何にもしない人だったけど、仕事場ではりっぱだったのね。でも、あたしは、あなたともっと一緒にいたかった」
 そんなのりこを逃げてきた太郎とサチコが見つめます。
「のりこ、おまえというものがありながら、一時の気の迷いで、浮気してしまって、すまなかった。ほんとうにごめんな」
 と、聞こえない相手にむかって謝る太郎です。
 そこに霊能力者とともこが追ってきます。
 ともこは、のりこに太郎とはどんなご関係でしたの? と聞かれてしどろもどろになります。
 そんな二人の状況に、幽霊の太郎は気が気ではありません。二人の間にはいって、おろおろするのですが、二人には太郎の姿は見えないのです。(まさにコメディです)
 法隆寺から、この場に太郎の霊がいるということを聞いたのりこは、なんとか太郎と話をしたいと願います。
 しかし、自分は迷った霊を天国に送るのが仕事で、そういう都合のいいことはできないと言うビジネスライクな霊能力者なのでした。
 このままでは浮気相手とのことなど、自分の本当の気持ちが伝わらないと焦った太郎は、なんとか方法はないのかとサチコに聞きます。
 するとサチコは、「まだ肉体がこの世にあるあなたなら、体に飛び込めばなんとかなるかもしれない」と教えるのでした。
「わかった、やってみるよ」
 と、太郎は思い切って、そこに横たわる自分の体めがけてダイブする。
 太郎の霊魂は、太郎の体にもどることに成功するのです。(このあたりのアクションもばかばかしくて、大胆で大笑いしてしまいました)

 一時的に生き返った太郎が、むっくりと起き上がります。
 驚く妻と愛人に、太郎は心から謝ります。
「嘘をついてわるかった。ともこ、きみにも本当に悪いことをした。もう謝ることしかできないが、どうかわたしを許してくれ」
 そんな太郎に、妻は意外な返事をします。
 あなたが浮気していること、うすうすは感じていた。だけど、あなたがそんな気持ちになったのには、あなたに甘えていた自分にも責任が少しはあったのかもしれない。あなたに寂しい思いをさせた、あたしもわるかったのと。
 それを聞いていたサチコが、一同の前に姿を現します。
 驚く一同に、サチコは驚くべき事実を告げるのです。
「わたしはサチコ。本当は、あなたたちの間に生まれることになっていた、女の子。ここでもう一度、あえるまで、待っていたんです」
 太郎と妻は驚きます。
「サチコ、じゃあおまえは、あのときの・・・」
 二人には過去に、生まれなかった子供がいたのです。
 死産だった子供が。
「そうです。ずっと一人で寂しかった。でも、もう寂しくない。やっと会えたから」
 この衝撃の事実に、太郎も妻もそして、そこにいる全員が驚いていました。
 生まれることのなかった小さな魂が、何十年も親に会えるのを待っていて、それが父親の死でかなったのです。悲劇なのに、良かったと思える、不思議な状況。
 (演技しながら、気持ちがあふれて、太郎役のるみはもう涙ぐんでいます。サチコ役のまりんも必死に涙をこらえてます。みている僕たちも、鳥肌がたつほど感動していました。)

 サチコにうながされて、太郎は旅立つ決意をします。
 霊能力者に頼んで、太郎とサチコはあの世へと昇天していくのでした。
「さよなら、のりこ、ともこ・・・」
「さよなら、母さん」
 それを見送るのりこ、ともこ、法隆寺。

 太郎と不倫したことを、ともこはのりこに謝りますが、のりこはともこを許し、また会いにきてくださいとまで言います。自分の愛した太郎を好きになってくれてありがとうと。
 そんなのりこに、法隆寺が一言。
「いい奥さんだ」
 これがこの物語の締めの言葉となりました。

 演技を終えたるみとまりんが、妻と愛人が仲直りしているシーンを見ながら泣いていました。
 そしてすべてを目撃した僕たちは、しばし呆然としたのち、拍手したのでした。

 全体の時間は約26分。
 すべて即興で、見事なコメディスケッチができあがかったのでした。

 今回は、この葬儀場のシーンの他にも、飛行場のシーンと、秋葉原のシーンが演じられたのですが、その両方とも面白く、ここに書き起こしたくなるような出来でした。
 高校生たちと約二ヶ月インプロの練習をしてきて、彼らが着実に力をつけてきているのを実感しています。

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2011年11月25日 (金)

クラーク記念高校の芝居『カグヤ』

高校生の芝居に、衝撃を受けてしまった。
クラーク記念国際高等学校、東京キャンパスパフォーマンスコースの公演『カグヤ~新竹取物語~』を六行会ホールで見てきた。
脚本は扉座の横内謙介が、スーパー歌舞伎の猿之助に書いたやつ。
三時間以上におよぶ大作を、高校生たちが若さ爆発の疾走感のなか、歌ありダンスあり殺陣ありの、大スペクタクルエンターテイメントに仕上げていた。
多少セリフがつたなくても、それを吹き飛ばすエネルギーがそこにはあり、まっすぐな芝居に向かう心があった。
15歳から18歳の高校生たちを、このレベルまで引き上げるスタッフの力量もたいしたもんだと思う。
こんな演劇体験ができる高校生たちが、心底うらやましかった。
感動させていただきました。
日曜日までやってます。当日券も多少出てるようなので、これはおすすめです。

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2011年11月19日 (土)

売春捜査官

僕は、どうやら『異形の者』としての俳優が好きらしい。
ふつうとは異なる者。日常ではなく、非日常の存在。
そういうものに目を奪われる自分がいる。

役者とはもともとそういう存在なのだが、みんながみんなこんな特権的な肉体や精神をもてるものではない。
そんな希有な存在である俳優を見つけたり、出会えたりするのがうれしくてしかたがないのだ。

双数姉妹に所属する野口かおるは、そういう存在であるということをはっきり見せてくれた。
彼女が出演する、『売春捜査官』を見た。(at森下スタジオ・熱帯のラボエキスポ)
見たというより、目撃した感じ。
そこにはまさに異形の者がいた。
彼女が実は、すごいスキルを持った女優であることを僕は知っている。
それがスキルを超えた何かを、台風のように暴力的にまき散らしていた。
あんなことができるのは、日本中をさがしても何人もいるもんではないだろう。
今日、明日やっているので、ぜひご覧になったほうがいいと思う。

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2011年10月27日 (木)

多摩美の脚本授業

脚本を教えている多摩美映像演劇学科で、『シーンの中に登場する人物に秘密の目的を持たせて芝居をさせる』というテーマで授業をやった。
この授業ではまず稽古場で即興芝居(インプロ)を前半90分やる。
三人組か四人組に分かれて、それぞれ演出家役を決めて、その場で配役を決めてシーンをやるのだが、人物の関係性とシチュエーションだけを役者に与えてシーンをやったあとに、こんどはそれぞれ目的を持ってシーンを演じてもらった。
するとその違いがはっきりする。
目的をもっていると人物の行動線がはっきりするので、役者もやりやすいし、見ていてあまり無駄のないシーンになるのだ。
この授業はあくまでも脚本創作のためのウォーミングアップとしてやっているのだが、俳優としての訓練としてもなかなかいけてるのではないかと密かに思っている。

授業の後半は、教室に戻って実際の脚本を書く。
今回は、仮想テレビドラマの一話の導入部分を書いた。
まずキャストを決める。
仮想ドラマなので、好きにキャストを選べるのが楽しい。
みんなで話し合って、主演は阿部寛と綾瀬はるか、サブキャストに芦田愛菜ちゃんという、いま旬な人たちに決めた。
阿部の役は、バツイチで新宿二丁目でオカマとして働いているお父さん。
綾瀬は、新人の小学校教諭。
愛菜ちゃんは、その生徒で、阿倍の娘ということになった。
ワンクールのシリーズドラマの、一話の導入部分を全員が書いた。

主人公はどんな目的を持っているのか。
どんな導入で入れば、お客さんをつかめるのか。
そんなことを意識しながら書いてもらった。
それぞれ楽しいドラマの導入部ができあがった。

シナリオの書き方を楽しく学ぶという授業なのだが、実は教えている僕も、すごく楽しんでいるのである。

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